
スマホの進化はもう頭打ち、変わり映えしないとか、今までと違うスマホはもうでてこないと思われる方は、Galaxyの折りたたみスマホに興味があるのではないでしょうか。
ガラケーの時代は、折りたたみ携帯が一世を風靡し、「パカパカ」なんて愛称も付けられていました。
このある種懐かしい「折りたたみ」が全面ディスプレイのスマホに持ち込まれた場合、気になる点も多いかと思います。
Galaxyの折りたたみスマホは革新的なのか、実際使えるレベルのものなのか、徹底解説していきます。


目次
Galaxyの折りたたみスマホの歴史
Galaxyの折りたたみスマホは2種類あります。(2022年4月現在)
Galaxy Z Fold3 5G
出典 Galaxy公式HP(https://www.galaxymobile.jp/galaxy-z-fold3-5g/)
Galaxy Z Flip3 5G
出典 Galaxy公式HP(https://www.galaxymobile.jp/galaxy-z-flip3-5g/)
Galaxy Foldは横開きで、タブレットを横にたたんだようなイメージです。
Galaxy Z Flipは縦開きで、いわゆるガラケーの折りたたみ携帯に似た形状です。
この2種類の端末の歴史をまとめました。
Galaxy Fold
Galaxy Foldは2019年9月6日に発売開始され(日本では2019年10月25日)、現在第三世代のモデルが発売されています。
初代のGalaxy Foldはメインディスプレイが7.3インチ、サブディスプレイが4.6インチと現行モデルよりも少しコンパクトなサイズでした。
さらにメインディスプレイの右上隅には大きなノッチが存在していました。
その後、2020年11月に第二世代となるGalaxy Z Fold 2が発売され、さらに2021年10月に現行モデルとなるGalaxy Z Fold3 5Gが発売されました。
Galaxy Z Fold3 5Gの形状は開くとタブレットのようなサイズ感です。
272gという重量はスマホとしては最大級の重さですが、タブレットとして考えればコンパクトサイズと言えるでしょう。
タブレットを二つ折りにすることができて、電話もできるというイメージでしょうか。
第三世代のGalaxy Z Fold3 5GからSペンと呼ばれるスタイラスペンに対応しましたので、タブレットのように、ペンを使って文字を書いたり絵を描いたりすることが可能です。
また、メインディスプレイのインカメラが画面に内蔵された「Under Display Camera」になっています。
前モデルではパンチホールというディスプレイに穴が開いたような状態にインカメラがなっていましたが、カメラが内蔵されたことで、パンチホールがない全画面表示が可能となっているのも特徴的です。
初代モデルはフロントカメラのためにサイズの大きなノッチがあり、第二世代はパンチホール、第三世代は埋め込み式カメラと着実に進化を遂げています。

Galaxy Z Flip
Galaxy Z Flipは2020年2月14日に発売開始され(日本では2020年2月28日)、そして第二世代としてGalaxy Z Flip 5Gが2020年11月に発売されています。
続いて現行モデルのGalaxy Z Flip3 5Gは2021年10月に発売されています。
懐かしいガラケーの折りたたみ携帯を想起させる形状で、折りたためばコンパクトで、開けば約6.7インチの大画面が利用できるのが特徴です。
形状としては、ガラケーの折りたたみ携帯と非常に近いことから、ガラケーで折りたたみ携帯を愛用していた人には受け入れられ易いと思われます。
また、第三世代のGalaxy Z Flip3 5Gは折りたたんだ際に使用するサブディスプレイが大型化され、前モデルの約4倍の面積となっています。
大型化したサブディスプレイで、メールや着信の通知だけでなく、ニュースやスケジュールなどの情報表示や、自撮り、音楽操作なども行えます。
Galaxy Z Flip3 5Gは手のひらにおさまるようなコンパクトなサイズ感と、スマホとして必要な大画面を両立させています。

Galaxy折りたたみスマホのスペック
Galaxyの折りたたみスマホ2機種を前モデルとスペック比較しました。
スペック | Galaxy Z Fold3 5G | Galaxy Z Fold2 5G(前モデル) |
通信 | 5G、LTE | 5G、LTE |
メインディスプレイ | 約7.6インチ
2208 x 1768 (QXGA+) |
約7.6インチ
2208 x 1768 (QXGA+) |
サブディスプレイ | 約6.2インチ
2268 x 832 (HD+) |
約6.2インチ
2260 x 816 (HD+) |
サイズ(H×W×D, 約mm) | 閉じた状態 158 x 67 x 14.4 | 閉じた状態 159 x 68 x 13.8 |
メインカメラ | トリプル、約1,200万画素 | トリプル、約1,200万画素 |
サブカメラ | カバーカメラ約1,000万画素 フロントカメラ約400万画素 |
カバーカメラ約1,000万画素 フロントカメラ約1,000万画素 |
生体認証 | 指紋、顔 | 指紋、顔 |
防水 | IPX8 | 非対応 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
Sペン対応 | 対応 | 非対応 |
重量 | 約272g | 約282g |
スペック | Galaxy Z Flip3 5G | Galaxy Z Flip 5G(前モデル) |
通信 | 5G、LTE | 5G、LTE |
メインディスプレイ | 約6.7インチ
2640 x 1080 (FHD+) |
約6.7インチ
2636 x 1080 (FHD+) |
サブディスプレイ | 約1.9インチ
260 x 512(有機EL) |
約1.1インチ
112 x 00(有機EL) |
サイズ(H×W×D, 約mm) | 閉じた状態 86 x 72 x 15.9 | 閉じた状態 87 x 74 x 15.4 |
メインカメラ | デュアル、約1,200万画素 | デュアル、約1,200万画素 |
サブカメラ | 約1,000万画素 | 約1,000万画素 |
生体認証 | 指紋、顔 | 指紋、顔 |
防水 | IPX8 | 非対応 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
Sペン対応 | 非対応 | 非対応 |
重量 | 約184g | 約183g |
どちらのモデルも前モデルにはなかった、防水とおサイフケータイに対応しており、日本国内においても、メインスマホとして使えるスペックを有しているかと思います。
課題は価格で、auショップでの機種代がGalaxy Z Fold3 5Gは237,565円、Galaxy Z Flip3 5Gが128,915円とスマホとしては高価格帯です。(2022年4月情報)
Galaxy折りたたみスマホのメリット
Galaxyの折りたたみスマホである、Galaxy Z Fold3 5G、Galaxy Z Flip3 5Gそれぞれのメリットをご紹介します。
Galaxy Z Fold3 5Gのメリット
Galaxy Z Fold3 5Gは開いた際の形状が、スマホというより、タブレットに近いサイズ感です。
外出先で広い画面を使いたいが、タブレットはかさばるので持ち運んでいたいという方に対して、タブレットよりもコンパクトなサイズで、さらに折りたたんで持ち運べるというのが最大のメリットかと思います。
タブレットをポケットに入れて持ち運ぶのは難しいですが、Galaxy Z Fold3 5Gであれば折りたたむことで、ポケットに入れて持ち運ぶことも可能です。
前モデルのGalaxy Z Fold2 5Gでは気になった、メインディスプレイのパンチホールが埋め込み式カメラになったことで、全画面表示が違和感なく使用できます。

Galaxy Z Flip3 5Gのメリット
Galaxy Z Flip3 5Gは折りたたむことで、コンパクトに持ち運びができることが最大のメリットだと思います。
ガラケー時代の折りたたみ携帯と非常に近しい形状は受け入れられ易いでしょう。
折りたたんだ際のコンパクトさはシャツの胸ポケットに入れて持ち歩いても違和感ない大きさです。
完全に折りたためるだけでなく、L字に折り曲げて使用するフレックスモードも魅力です。
L字に折り曲げた状態で机に置くと、スマホ画面の上側半分が、スタンドなど使わずにこちらに向けて画面を見やすい状態にすることができます。
画面が見やすいだけでなく、例えばYoutubeなどの動画アプリはフレックスモードにすることで、自動的に画面上側は動画を表示、下側は情報を表示するような使い方ができて便利です。
つまり、Galaxy Z Flip3 5Gは完全に折りたためてコンパクトにできるだけでなく、L字に折り曲げた状態で、画面を分割して使用できるフレックスモードが使えるのです。

Galaxy折りたたみスマホのデメリット
Galaxyの折りたたみスマホは第三世代となり、完成度は上がってきていますが、まだ気になる点はいくつかあるのでご紹介します。
- 価格が高い
- 折り目が気になる
- カメラ性能が高くない
価格が高い
Galaxy折りたたみスマホのデメリットはその価格帯にあるかと思います。
auショップでの機種代がGalaxy Z Fold3 5Gは237,565円、Galaxy Z Flip3 5Gが128,915円とスマホとしては高価格帯です。(2022年4月情報)
まだまだ一般的には手が出しづらい価格ですが、今後世代が進むにつれて価格が下がってくることが期待されます。
折り目が気になる
その他のデメリットとしては、やはり画面の折り目が気になることです。
全画面表示している時は特に気にならないのですが、人によっては気になるかもしれません。
カメラ性能が高くない
Galaxyの折りたたみスマホは高価格帯なのですが、同じ高価格帯の他のスマホと比べるとカメラ性能は見劣りします。
基本的なスペックの画素数も低いですし、動画の手ブレ補正も弱い傾向にあります。
Galaxy Z Flip3 5Gは望遠カメラも搭載していません。
Galaxy折りたたみスマホの便利な使い方
Galaxyの折りたたみスマホの便利な使い方を各機種別にご紹介します。
Galaxy Z Fold3 5Gの便利な使い方
第三世代のGalaxy Z Fold3 5GからIPX8の防水仕様になったことで、お風呂に持ち込んで使用することも可能となりました。
ちなみに、IPX8とは「1.5mの深さに最大で30分間沈めても動作に問題ない防水性能」をいいます。
お風呂の中で漫画等の電子書籍を読もうとした際に、タブレットは読みやすいが、防水対応しているものが少なく、スマホは防水に対応していても画面サイズが物足りないという際に、Galaxy Z Fold3 5Gは最適解と言えそうです。
外出先にも持ち運びしやすく、お風呂でも使用可能なGalaxy Z Fold3 5Gは電子書籍の閲覧デバイスとしておすすめです。

Galaxy Z Flip3 5Gの便利な使い方
やはりL字に折りたたみ、画面を分割して使用できるフレックスモードが便利です。
通常の板状のスマホは机の上で立てるのにスタンドなどが必要ですが、Galaxy Z Flip3 5GはスタンドがなくてもL字に折り曲げれば、机の上で立たせることができます。
上画面はYoutube、下画面はブラウザを表示して使う際に、L字で立たせているととても使いやすいです。
さらには、画面を少しだけ折り曲げて、横向きに置くことで、横置き全画面モードにすることができます。
横置きでも少し折り曲げることで、スタンド無しに立たせることができますし、ワイド画面になるので、ワイドスクリーンな映画を見るのにも適しています。

Galaxy折りたたみスマホと他社製品の比較
他社製品でGalaxy Z Fold3 5Gと同様の横開きのタイプでLG V60 ThinQ 5G、Galaxy Z Flip3 5Gと同様の縦開きタイプでrazr 5Gという製品があります。
それぞれスペックを表にまとめました。
機種名 | LG V60 ThinQ 5G | razr 5G |
メインディスプレイ | 約6.8インチ | 約6.2インチ |
アウトカメラ | 約6400万画素/約1300万画素/ToFカメラ | 約4,800万画素 |
インカメラ | 約1000万画素 | 約2,000万画素 |
サイズ | 約170×約78×約9.2mm | 約91.7mm×約72.6mm×約16mm |
防水 | IPX5/IPX8 | 非対応 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
生体認証 | 指紋 | 指紋、顔 |
重量 | 約218g | 約192g |
LG V60 ThinQ 5Gに関しては、開いた際にGalaxy Z Fold3 5Gのように1枚の画面になるのではなく、分離した2つの画面が使えます。
見開きで大きな画面を使いたいのであればGalaxy Z Fold3 5Gが適しています。
razr 5Gに関してはGalaxy Z Flip3 5Gのように縦開きできる、ガラケー時代の折りたたみ携帯のような形状をしています。
Galaxy Z Flip3 5Gと比較すると、防水とおサイフケータイに対応していないのが、メインスマホとして使うには少し物足りないかもしれません。
まとめ
ポイント
- Galaxyの折りたたみスマホは横開きと縦開きの2種類あって現在第三世代
- Galaxy Z Fold3 5Gは電子書籍を読むのに最適なサイズ
- Galaxy Z Flip3 5Gはコンパクトで胸ポケットに入れて持ち運べる
- Galaxy Z Fold3 5Gは防水対応によりお風呂で電子書籍を読むのに便利
- Galaxy Z Flip3 5GはL字に折り曲げて縦置き、横置きした活用ができる
- Galaxyの折りたたみスマホは高価格帯であることが課題
Galaxyの折りたたみスマホは第三世代を迎え、メインスマホとして使えるだけの機能を備えてきています。
Galaxy Z Fold3 5Gはタブレットを折りたたんでコンパクトに持ち運べて電話もできるというイメージで使うと良いかと思います。
Galaxy Z Flip3 5Gはガラケー時代の折りたたみ携帯のようにシャツの胸ポケットに入れて持ち運べるようなコンパクトさが売りです。
また、完全に折り曲げるだけでなく、L字に折り曲げて使うフレックスモードも便利です。
Galaxyの折りたたみスマホに興味があり、購入を検討されてる方々にこの記事が参考になれば幸いです。