
iPhoneが故障した際、修理をしようと思う人がほとんどだと思います。
しかし、iPhoneにはエクスプレス交換サービスと呼ばれるサービスがあり、修理費と同額で新品同様のiPhoneと交換することが可能です。



本記事では、iPhoneのエクスプレス交換サービスの概要について詳しく解説していきます。
併せて、エクスプレス交換サービスのメリットや利用する際の注意点についても触れていくので、是非チェックしてください。
目次
iPhoneのエクスプレス交換サービスの特徴![]()
まず、iPhoneのエクスプレス交換サービスの特徴について見ていきましょう。
エクスプレス交換サービスの特徴
- AppleCare+加入者対象のiPhone交換サービス
- 修理代金と同額で新品同様のiPhoneに交換できる
- 交換機が届くまでの期間は大体3日前後│1日経たずに届いたケースも
- AppleCare+に加入していなくても追加料金を支払えば使える可能性もある
下記にて詳しく解説していきます。
AppleCare+加入者対象のiPhone交換サービス
エクスプレス交換サービスとは、「AppleCare+」というiPhoneやiPad向けのAppleの保証サービスに加入している人が対象のiPhone交換サービスです。
また、条件を満たすことで、AppleCare+に加入していない人でも追加料金を支払えばエクスプレス交換サービスを利用することが可能です。


AppleCare+についてはこちら!
修理代金と同額で新品同様のiPhoneに交換できる
AppleCare+で修理を行う際の費用は以下の通りです。
AppleCare+ | 修理費 |
画面または背面ガラスの損傷 | 3,700円 |
過失や事故によるその他の損傷 | 12,900円 |
盗難または紛失 | 12,900円 |
エクスプレス交換サービスは、過失や事故による損傷時の修理代金12,900円で新品同様のiPhoneと交換できます。


交換機が届くまでの期間は大体3日前後│1日経たずに届いたケースも
交換機が届くまでの具体的な日数はApple公式サイトに明記されていませんが、Twitterの口コミを見る限り3日前後で届いたという声が多いようです。
昨日、機種変更の手続きをした時、iPhoneの裏のガラスが割れているから修理しないと機種変更出来ない(契約上)と言われたのAppleに問い合わせを、エクスペレス交換サービスを利用したら今日、交換機種が来て(早い)先程、復元完了しました
iPhone水没でタッチパネルが全く効かなくなってしまい、なんとかバックアップを取ってAppleCareのエクスプレス交換サービスに申し込み本日交換完了。土曜日水没、日曜日Appleに申し込みから2日、早い対応で助かりました。
iPhone交換品が1日経たずに届いた。Express交換サービス早い。
先週末iPhoneくん、約10m自由落下、日曜日に突然カメラアプリ一切が動かなく(画面に何も映らない)なり、昨日初めてAppleCareで交換サービスを依頼。先程発送のメール。対応早いわ。


修理の場合は、代替機を使いながら長くて2週間ほど待つ必要があります。
しかし、エクスプレス交換サービスであれば3日前後で新しい機種が届くため、代替機を使う手間がかかりません。
AppleCare+に加入していなくても追加料金を支払えば使える可能性もある
また、AppleCare+に加入していなくても追加料金を支払えば使える可能性もあります。
また、AppleCare+ に未加入の方でも、追加料金を払ってエクスプレスサービスを個別購入できる場合があります。
出典:Apple公式サイト
Apple公式サイトにいくらかかるのか明記されていないため、具体的な金額は不明ですが、AppleCare+に加入していない方も一度問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
ただしあくまで可能性なので、購入の機種や故障の状況によっては使えない恐れもあります。
iPhoneのエクスプレス交換サービスのメリット
次に、iPhoneのエクスプレス交換サービスのメリットについて見ていきましょう。
ココがポイント
- 12,900円で新品同様のiPhoneに交換できる
- 1年に2回まで利用できる
- 修理の間に代替機を使う手間がない
- 交換機が届くのも早く急なトラブルにも安心
以下にて詳しく解説していきます。
エクスプレス交換サービスのメリット①:12,900円で新品同様のiPhoneに交換できる
エクスプレス交換サービスでは、修理費と同じ12,900円で新品同様のiPhoneに交換できます。


iPhoneを買い替える場合は基本的に10万円前後の機種代金がかかるので、たった12,900円で新品同様のiPhoneに交換できるのはかなりお得です。
エクスプレス交換サービスのメリット②:1年に2回まで利用できる
AppleCare+の保証は1年に2回まで適用が可能です。
エクスプレス交換サービスも同様に1年に2回まで利用可能なので、年に2回は故障や紛失があっても12,900円で新品同様のiPhoneに交換できます。


エクスプレス交換サービスのメリット③:修理の間に代替機を使う手間がない
修理の場合は、故障したiPhoneをAppleに送り、その間代替機を使う必要があります。
代替機にデータを移して約2週間ほど使い、修理が完了したらまた代替機からデータを修理したiPhoneに移す必要があります。
代替機は初期化して返却する必要もあるので、修理を行う場合は時間だけでなく手間もかかってしまいます。
しかし、エクスプレス交換サービスなら交換機がすぐに届きますし、代替機は必要ありません。
代替機へのデータのバックアップや、一時的にとはいえ使い慣れていない別の機種(修理品と同じ機種の可能性もあります)を使うなどの手間がなく、新しいiPhoneに交換できます。
エクスプレス交換サービスのメリット④:交換機が届くのも早く急なトラブルにも安心
Apple公式サイトに具体的な発送日数が明記されていないものの、Twitter上には3日前後で届いたという方が非常に多いです。
中には1日経たずに交換機が届いたという声もあるため、急なトラブルでiPhoneが故障・紛失して使えなくなった際にも安心できます。


iPhoneのエクスプレス交換サービスの注意点
では次に、iPhoneのエクスプレス交換サービスの注意点について見ていきましょう。
ココに注意
- クレジットカードの登録が必須
- 交換機の価額が一時的にクレジットカードの与信枠として確保される
- 交換機の発送日から10日以内に故障したiPhoneを送らないといけない
- 1年に2回以上利用する場合は3回目から保証対象外修理サービス料金がかかる
以下にて詳しく解説していきます。
クレジットカードの登録が必須
エクスプレス交換サービスを利用する際は、クレジットカードの登録が必要となります。
エクスプレス交換サービスでは故障したiPhoneをAppleに送る必要があり、故障した機種の検査が行われます。
保証対象内であれば無料、過失や事故による損傷の場合は12,900円かかりますが、一方でさらに高額な「交換機価額」が発生する恐れもあります。
これらの清算を行うために、クレジットカードの登録が必要なのです。
交換機の価額が一時的にクレジットカードの与信枠として確保される
前章でも解説しましたが、エクスプレス交換サービスでは基本的に最大12,900円で新品同様のiPhoneに交換することが可能です。
一方で、機種の状態などによっては「交換機価額」と呼ばれる高額な費用が発生する恐れがあります。
エクスプレス交換サービスは3日前後という早さで新品同様のiPhoneが届くというメリットがありますが、故障したiPhoneをAppleに送らずに交換機ごと持ち逃げされるリスクも非常に高いです。
このリスクを回避するために、クレジットカードに「交換機価額」が一時的な与信枠として確保されます。
参考までに、一部のiPhoneの交換機価額を紹介します。
iPhone | 交換機価額 |
iPhone 13 Pro Max 128GB | 159,800円 |
iPhone 13 Pro 128GB | 144,800円 |
iPhone 13 128GB | 117,800円 |
iPhone 13 mini 128GB | 99,800円 |
iPhone SE(第3世代)64GB | 62,800円 |


尚、故障したiPhoneがAppleCare+の保証対象になることがわかった時点で解除されます。
保証対象外(改造など)の場合は交換機価額が発生する恐れがあり、全額請求される際は別途メールにて連絡されるので、知らない間に交換機価額分の料金が決済されるということはありません。
交換機の発送日から10日以内に故障したiPhoneを送らないといけない
保証対象外の故障だった場合に交換機価額が全額請求されると前述しましたが、その他にも交換機価額が全額かかる条件があります。
それは、交換機の発送日から10日以内に故障したiPhoneを送らなかった場合です。これも持ち逃げのリスクを回避するためのものと思われます。
発送日はApple公式サイトで確認できるので、必ず発送日を把握して10日以内に故障したiPhoneを送るようにしてください。
1年に2回以上利用する場合は3回目から保証対象外修理サービス料金がかかる
AppleCare+は1年に2回まで利用することが可能であり、これはエクスプレス交換サービスも同じです。
1年に2回以上利用する場合は、3回目以降から保証対象外修理サービス料金が発生します。

参考までに、一部のiPhoneの保証対象外修理サービス料金について紹介します。
iPhone | 保証対象外修理サービス料金 |
iPhone 13 Pro Max | 92,400円 |
iPhone 13 Pro | 83,800円 |
iPhone 13 | 68,800円 |
iPhone 13 mini | 59,400円 |
iPhone SE(第3世代) | 44,000円 |
交換機価額よりは安いですが、12,900円の修理代金と比べるとかなり高額なので、1年に2回以上サービスを利用する場合は注意しましょう。
iPhoneのエクスプレス交換サービスの使い方
次に、iPhoneのエクスプレス交換サービスの使い方について解説します。
- 保証状況を確認する
- 電話かチャットでエクスプレス交換サービスの申し込みを行う
- 使っているiPhoneのデータをバックアップする
- 交換機と引き換えに自分の故障したiPhoneを配送業者に渡す
- 初期設定とデータをバックアップから復元する
次の章にて詳しく見ていきましょう。
1. 保証状況を確認する
まず、購入したiPhoneの保証状況を確認します。
Apple公式サイトのこちらのページから確認できるので、iPhoneのシリアル番号を入力してください。

- 製品本体の表面
- ホーム画面にある「設定」から「一般」→「情報」で確認可能
- FinderまたはiTunes(iPhoneをPCと同期している場合)
製品本体か「設定」から確認するのが簡単ですよ。
2. 電話かチャットでエクスプレス交換サービスの申し込みを行う
次に、こちらのページから電話かチャットでエクスプレス交換サービスの申し込みを行います。
チャットで申し込む場合は、Apple IDでのログインが必要です。
エクスプレス交換サービスを申し込んだ時点で、クレジットカードに交換機価額相当の料金が一時的に与信枠として確保されます。
3. 使っているiPhoneのデータをバックアップする
交換機が来た際にスムーズにデータを移行できるように、あらかじめデータのバックアップを行いましょう。
バックアップの方法は以下の3種類があります。
- iCloudでバックアップ
- Mac PCでバックアップ
- Windows PCでバックアップ
Windows PCでもiTunesを入れておけばバックアップが可能です。
iPhone上で気軽でできるのはiCloudによるバックアップでしょう。
尚、iPhone本体に保存されている画像や動画などのデータはiCloudでもバックアップ可能ですが、他社アプリ(LINEなど)の場合はアプリごとに引き継ぎ設定が必要です。

4. 交換機と引き換えに自分の故障したiPhoneを配送業者に渡す
Appleが指定した配送業者が故障したiPhoneを引き取りに来ます。
同時に交換機も届けられるので、交換機と引き換えに故障したiPhoneを配送業者に渡してください。
尚、この時配送業者にiPhoneを渡さず、交換機の発送日から10日以内に故障したiPhoneを送らない場合は交換機価額が請求されてしまいます。
5. 初期設定とデータをバックアップから復元する
交換機は工場出荷状態で届くので、初期設定とバックアップの復元が必要です。
新しいiPhoneが届いたら、まずはSIMカードを入れましょう。
iCloudでデータをバックアップしている場合、新しいiPhoneでバックアップをとったApple IDと同じIDでログインするだけでバックアップの復元が可能です。
バックアップの復元には大量のデータ通信が発生するので、Wi-Fiを利用することをおすすめします。
エクスプレス交換サービスは修理代金と同額で新品同様のiPhoneと交換できるのでお得!
本記事では、iPhoneのエクスプレス交換サービスについて解説しました。
ポイント
- 最大12,900円(修理費と同額)で新品同様のiPhoneと交換できるサービス
- 口コミによると交換機が届くのは3日前後
- 代替機を利用したり修理が終わるのを待つ手間がない
- クレジットカードの登録が必要
- 保証対象外・10日以内に故障したiPhoneを送らなかった場合は交換機価額が発生するので注意


12,900円という安さで新品同様のiPhoneと交換できるエクスプレス交換サービス。
3日前後で届くという点もふまえると非常に便利なサービスですが、故障したiPhoneの送付が遅れたりすると高額な交換機価額が発生する可能性もあるので注意が必要です。
AppleCare+に加入している方は、iPhoneにもしものことがあった際には是非エクスプレス交換サービスを利用してみてくださいね!