IIJmioとmineo(mineo)はともに人気の高い格安SIMです。
格安SIMにしたいけれど、IIJmioとmineoのどちらがいいのか迷っているという方。
お得で使い勝手のいい格安SIMを契約したいけれど、なかなか比較するのも難しいですよね。
その気持ち、とってもよくわかります。私もIIJmioと契約する前は、mineoとどちらに契約すべきかすごく迷いましたから。
そこで、私が調べた経験も活かしつつIIJmioとmineoをさまざまな角度から比較してみました。細かく比較してみると、同じ格安SIMでも多くの違いがありどちらを選ぶべきかがはっきりするんです。
それでは、
- IIJmioとmineoの特徴比較
- IIJmioとmineoの料金比較
- IIJmioとmineoのデメリット比較
という3つの観点で比較を行い、あなたにとってどちらを契約すれば良いかを解説します。
この記事さえ読んでいただければ、あなたがIIJmioとmineoのどちらに契約するか決まっていくはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
IIJmioとmineoの特徴比較!乗り換え(MNP)先にはどちらがオススメ?
まずはIIJmioとmineoの特徴を比較してみます。
両社の特徴をざっくりまとめると以下の通りです。
IIJmioの特徴
- 端末セットのラインナップが豊富
- 信頼性が高い
- 最大10枚のSIMカードで容量をシェアできる
mineoの特徴
- コミュニティサイト「マイネ王」がある
- トリプルキャリアに対応
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
IIJmioの特徴:取り扱い端末が多い!技術屋さんとしての一面もあり
IIJmioはドコモ回線とau回線に対応していて、取り扱っているスマホの数が多いという特徴をもっています。
その端末の数は、Mon, 23 Oct 2023 06:47:53 +0000現在で約30種類以上。
扱っている端末がとにかく幅広く、
- 発表されたばかりの最新モデル(Zenfone 10、Reno10 Pro 5Gなど)
- 人気メーカーの定番モデル(AQUOS sense8、motorola edge 40など)
- 他社ではあまり扱わないモデル(Nothing Phone (2)、ROG Phone 7など)
- 中古のiPhone(iPhone 12、Pixel 6aなど)
といったように、さまざまなニーズに答えているといえます。
通常、端末セットを利用すると別途購入するよりも選択肢が狭くなることが多い傾向があります。しかし、IIJmioならたくさんの端末の中から選べるので、他社よりも選択肢が豊なんです。
信頼性が高く、安心して使える
IIJmioを運営する「IIJ」は長年に渡って日本のインターネットを支えてきた老舗の技術屋でもあります。
光回線のプロバイダがIIJという人も多いのではないでしょうか?
IIJmioは、長年培った高い技術力と実績により他社にはない高い信頼性があります。事実、IIJmioは格安SIMが普及するずっと前の、2012年頃から長期間にわたって安定的にサービスを展開しているのです。
最大10枚のSIMカードで容量をシェアできるデータシェア機能
IIJmioには複数のSIMカードで容量をシェアできるデータシェアというサービスもあります。
ギガプランにおいて、同一のmioIDで契約している回線最大10回線で通信量をシェア可能です。
シェアプランのある格安SIMは他にもありますが、これだけの枚数でシェアできるのはIIJmioだけなんですね。
家族で格安SIMに乗り換えたい人や、1人でタブレットなど複数の端末を使う人におすすめです。
また余ったデータ容量を相手に渡す、データプレゼントもできますよ。
mineoの特徴:パケットのシェアも可能!最低利用期間がなくお試し用におすすめ
mineo最大の特徴は独自コミュニティの「マイネ王」でしょう。
mineoユーザー同士はもちろん、mineoの運営とも交流できるコミュニティサイトで、
- 分からないことを聞ける「Q&A」
- ユーザーの口コミが分かる「レビュー」
- mineoに関する提案を行う「アイデアファーム」
- 自由におしゃべりできる「掲示板」
- mineoに関する情報が手に入る「スタッフブログ」
といったコンテンツを利用できます。
とにかくユーザーが活発に活動しており、例えばQ&Aなら投稿して数分で解決することも多いです。
運営に問い合わせをするより速いこともあり、初心者からベテランまで幅広いユーザーに使われています。
さらに、マイネ王とmioID(mineoを使う際に必要なアカウント)を紐づけると「フリータンク」が使えます。フリータンクはmineoユーザー全員でパケット(データ通信量)を共有する仕組みです。
余ったデータ通信量をフリータンクに入れたり、逆にデータ通信量が足りない時に最大1GBまで無料でデータ通信量を引き出せます。
言い換えれば、mineoは誰でも毎月1GBまで無料でデータ通信量がもらえる格安SIMなのです。
このマイネ王だけでも、mineoを利用する価値があると言えますね。
トリプルキャリアに対応
mineoはこれまでIIJmioと同じくau回線とドコモ回線に対応したマルチキャリアでした。
2018年9月からは新たにソフトバンク回線に対応し、トリプルキャリアに対応しました。
そのため、従来のドコモ・auユーザーだけでなく、ソフトバンクユーザーも端末そのままで乗り換えがしやすくなりました。
とくにiPhone 5sや6など、SIMロック解除ができないソフトバンクの古いiPhoneを使っている人にとっては貴重です。対応回線が1つ増えたという点で、IIJmioに一歩リードしていますね。
IIJmioとmineoの料金比較
続いて、IIJmioとmineoを料金プランで比較してみましょう。
IIJmioのギガプランは2GBから20GBまで使える
まずはIIJmioの料金から見ていきます。
※この表は、右にスクロールできます
IIJmio 「ギガプラン」概要
月額基本料
850円
990円
1,500円
1,800円
2,000円
2,700円
3,300円
3,900円
データ量
2GB
5GB
10GB
15GB
20GB
30GB
40GB
50GB
低速時速度
300Kbps
通話料
11円/30秒
データ繰り越し
◯
5G対応
◯
※30GB以上のプランは2024年3月1日より提供開始
IIJmioの料金プランは2GB~20GBの5種類です。低容量・中容量・大容量をバランスよく用意していますね。
mineoには「マイピタ」と「マイそく」の2種類のプランがある
次にmineoの「マイピタ」の月額料金を見ていきましょう。
マイピタはデータ容量の定額プランであり、最大20GBまで高速通信が利用できます。
mineoはトリプルキャリアですが度の回線を選んでも料金は変わりません。
mineo 「マイピタ」概要
月額基本料
(音声SIM)1,298円
1,518円
1,958円
2,178円
月額基本料
(データSIM)880円
1,265円
1,705円
1,925円
データ量
1GB
5GB
10GB
20GB
低速時速度
200Kbps
通話料
22円/30秒
データ繰り越し
◯
5G対応
◯
mineoは1GBから20GBまで、4種類のプランが用意されています。
さらにmineoには、「マイそく」と呼ばれるプランもあります。
マイそくでは、一定の通信速度でデータが使い放題になりますよ。
マイそく | 月額料金 |
スタンダード(1.5Mbps) | 990円 |
プレミアム(3Mbps) | 2,200円 |
ライト(300kbps) | 660円 |
スーパーライト(32kbps) | 250円 |
月曜日から金曜日の12時台は32kbpsに低速化されますが、それ以外の時間帯には上記の通信速度でデータ使い放題となります。
YouTubeの普通画質の動画は1Mbps程度あれば視聴が可能なので、スタンダードやプレミアムでも動画の視聴は可能ですね。
IIJmioとmineoの定額プラン料金を比較
例として、両社のau回線プランの音声通話SIMの料金を1つの表にまとめてみました。
IIJmio | mineo | |
5GB | 990円 | 1,518円 |
10GB | 1,500円 | 1,958円 |
15GB | 1,800円 | ー |
20GB | 2,000円 | 2,178円 |
この表を見ると、低容量プランに関してはIIJmioの圧勝です。ただ、20GBなどはそこまで差がありません。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
IIJmioとmineoの通信速度を比較
次に、「みんなのネット回線速度」にてIIJmioとmineoの通信速度を調べました。
時間帯 | IIJmio | mineo |
朝 | 55.98Mbps | 46.92Mbps |
昼 | 10.34Mbps | 12.91Mbps |
夕方 | 33.81Mbps | 22.51Mbps |
夜 | 37.91Mbps | 38.22Mbps |
深夜 | 63.0Mbps | 57.45Mbps |
※上記の測定値は実測3ヵ月分の平均値です。
※測定期間:2023年7月11日~2023年10月11日
※出典:みんそく
どちらも昼の時間帯に著しく通信速度が遅くなっている印象がありますが、これは格安SIM全般にいえる特徴です。
格安SIMは大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているため、回線が混雑する時間帯には通信速度が遅くなる傾向にあります。
スマホを快適に使う上で必要な通信速度は30Mbps前後といわれているので、どちらも昼の時間帯を除いてスマホを使う分には支障はないといえます。
IIJmioとmineoのデメリット比較
IIJmioもmineoも優れた格安SIMですが、デメリットもあります。
格安SIMで後悔したくないなら、あらかじめデメリットもしっかり把握しておく必要があります。
ここでは、IIJmioとmineoのデメリットを比較してみました。
IIJmioのデメリット
IIJmioのデメリットとしては以下の点が挙げられます。
- 通信速度はmineoに劣る
- 2GB以下の低容量プランがない
IIJmioはmineoと比べると通信速度がやや遅いです(時期によって差があります)。
平日のお昼の時間帯は、両社とも速度が低下するのであまり差はありません。
しかし、それ以外の時間帯だとmineoのほうが速度が出ます。さらにmineoのソフトバンク回線「Sプラン」は平日お昼も安定した速度を維持しています。
そのため、少しでも速度を重視するならmineoがおすすめです。
また、IIJmioは2GB以下の低容量プランがないというデメリットもあります。
ただし2023年4月からプランが改定され5GB:990円という高コスパなのでmineoよりも正直お得です。
mineoのデメリット
一方、mineoには以下のようなデメリットがあります。
- セット端末は安くない
mineoはセット端末があまり安くないのがデメリットです。
IIJmioとmineoの両方で取り扱われている主要な端末の価格をまとめてみました。(2023年10月時点の金額)
mineo | IIJmio | |
AQUOS wish3 | 32,472円 | 33,800円→MNP特価19,800円 |
AQUOS sense7 | 50,952円 | 39,800円→MNP特価24,800円 |
moto g52j II | 32,208円 | 22,000円→MNP特価9,980円 |
moto g53j 5G | 32,308円 | 31,000円→MNP特価14,800円 |
Zenfone 10(メモリ8GB・ストレージ128GB) | 95,568円 | 97,980円→MNP特価79,800円 |
OPPO Reno7 A | 35,640円 | 27,800円→MNP特価9,980円 |
いずれもIIJmioのほうが安いですね。
価格差は端末にもよりますが、AQUOS sense7のように10,000円~2万円以上の差が出ることもあります。
実はmineoの料金はほぼ定価通りなので厳密に言うと高いというわけではありません。ただ、IIJmioは定価やMNP特価という形で端末代を安くして販売しているので、相対的にmineoのほうが高く感じます。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
IIJmioとmineoをデュアルSIMで使うのもおすすめ!
IIJmioとmineoのどちらかを必ず選ばなければいけないわけではありません。
どちらもメリット・デメリットの両方があるので、1つのスマホで両社のSIMを使うという方法もあります。
本章では、IIJmioとmineoのデュアルSIM運用について解説します。
データSIMと通話SIMを分けて使うのも便利
mineoは通話かけ放題が1,210円と他社よりも安い料金であることが特徴です。
また、mineoには最大32kbpsでデータ使い放題のプランが月額250円で使えるので、計1,460円で通話専用SIMを作ります。
一方でIIJmioのデータ通信専用eSIMは20GBで1,650円と非常に安いので、データ通信専用SIMにします。
すると、計3,110円で20GB+通話かけ放題が利用できるようになります!ahamoやLINEMOのようなオンライン専用プランよりも安くなりますよ。
eSIM対応のスマホであればデュアル運用が可能!
上記の方法でデュアルSIM運用する場合、IIJmioのSIMはeSIMである必要があります。
eSIMとはスマホに内蔵されたSIMのことであり、サーバー上に保存されたSIM情報を読み込むことでSIMカードとして使うことができます。
物理SIM不要で使えるSIMなので、対応しているスマホがなければ使えません。
デュアルSIM運用を検討している場合は、eSIM対応のスマホを選びましょう。
まとめ
以上、IIJmioとmineoをさまざまな観点から比較してみました。
結構長い文章になってしまいましたね。最後までお付き合いいただきありがとうございます!
ポイント
- IIJmioは端末セットと信頼性、そしてシェアプランが魅力
- mineoはコミュニティサイト「マイネ王」とトリプルキャリア対応が特徴
- mineoは最低利用期間がなく、いつでも解約可能
- IIJmioの通信速度はmineoに劣る
- mineoはセット端末が安くない
- IIJmioは2023年4月からプランが改定され5GB:990円~
ご紹介してきたように、端末セットを購入したい人や、信頼性の高い格安SIMを使いたい人はIIJmioがおすすめです。
特に、端末セットのラインナップと安さは業界でもトップクラスといえるでしょう。
一方、コミュニティサイト「マイネ王」を使いたい人や通信速度を重視する人はマイネ王がおすすめです。
マイネ王はユーザーが活発で、これだけを目当てに契約する人もいるほどです。
また、ソフトバンク回線のSプランは料金が高めですが通信速度が速く安定しています。そのため、平日のお昼でも快適にスマホでインターネットを楽しむことができますよ。
ここまで読んでみて「うーんそれでもよくわからない…」という方はこの記事の冒頭部分(それぞれの特徴をまとめた箇所)をもう一度読んでみるといいかもしれません。一度情報をスッキリさせると「こっちがいいかな」というのが見えてくるかと思います。
なお、当サイトでは主要格安SIM13社をニーズ毎に比較した記事もありますので、その他SIMの情報も見たい方はぜひ併せてご確認ください!
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です