mineoと日本通信は、格安SIMを提供するキャリアとして知られています。
どちらも格安SIMとしての歴史が長い会社、かつ1年以内に新しいプランを提供しているという共通点があります。
しかし、キャリアとしての特徴やサービス内容には違いがあります。
この記事で分かること
- mineoと日本通信(b-mobile)の料金、キャンペーン、オプションの比較
- 日本通信SIMについて、b-mobileとの違い
- mineoと日本通信(b-mobile)それぞれがおすすめな人の特徴
について詳しく解説していきたいと思います。
目次
mineoと日本通信(b-mobile)のスペック比較!
まずは、mineoと日本通信(b-mobile含む)について
スペック比較
- 料金プラン
- 通信品質
- 無料通話の有無
- キャンペーン
- オプション
の5点から比較してみます。
どのような違いがあるのか、見ていきましょう。
料金プラン
まずは、mineoと日本通信(b-mobile含む)の料金プランをご紹介していきます。
【mineo】
mineoには定額で高速通信が使えるプラン「マイピタ」があります。
mineo 「マイピタ」概要 | ||||
月額基本料 (音声SIM) |
1,298円 | 1,518円 | 1,958円 | 2,178円 |
月額基本料 (データSIM) |
880円 | 1,265円 | 1,705円 | 1,925円 |
データ量 | 1GB | 5GB | 10GB | 20GB |
低速時速度 | 200Kbps | |||
通話料 | 22円/30秒 | |||
データ繰り越し | ◯ | |||
5G対応 | ◯ |
【日本通信SIM】
日本通信SIMは2020年7月の「合理的かけほプラン」を皮切りに、段階的に合理的シリーズの新プランを登場させてきました。
プラン名 |
月額料金 |
合理的シンプルプラン(1GB) |
290円 |
合理的みんなのプラン(10GB+70分/月まで通話無料) |
1,390円 |
合理的20GBプラン(20GB+70分/月まで通話無料) |
2,178円 |
合理的かけほプラン(3GB+かけ放題) |
2,728円 |
【b-mobile】
日本通信が運営している「b-mobile」は、短期間でも使いやすいサービスで、1ヵ月単位で利用できる月額課金SIMと、前払いのプリペイド製品があります。
・月額課金音声通話対応SIM(ドコモorソフトバンク)
通話料 |
通常:22円/30秒 アプリ利用:11円/30秒 |
データ通信料 |
1GB990円~20GB5,269円まで1GB刻みで利用可能 |
・月額課金データ通信用SIM(ドコモorソフトバンク)
データ容量 |
データ専用SIM |
SMS機能付SIM(ドコモのみ) |
~100MB |
209円 |
352円 |
~1GB |
528円 |
671円 |
~3GB |
935円 |
1,078円 |
~6GB |
1,595円 |
1,738円 |
~10GB |
2,409円 |
2,552円 |
~15GB |
3,608円 |
3,751円 |
3つのサービスの料金を見てみると、音声通話SIMではmineoと日本通信は20GBプランでは料金は同じ水準であるものの、5GB前後の小容量プランは日本通信の方が割安であることが分かります。
データ専用SIMにおいては b-mobileよりもmineoの方が安い料金で利用できるようです。
b-mobileではSMS付きのプランが別にありますが、mineoではau回線のAプランを選択すれば無料でSMS機能が利用できます。(au回線以外では有料)
通信品質
mineo、日本通信(b-mobile含む)はいずれも大手キャリアの回線を借りてサービス提供をしている格安SIMです。
格安キャリアでは借りている大手回線の最大通信速度を表示していることが多いですが、
- 大手キャリアからどれくらい帯域を借りているか
- どの格安SIMをどれくらいの人が利用しているか
などによって実効速度は大きく異なります。
それに加えて、大本の大手キャリアの回線も、
- 時間帯
- 基地局からの距離
などの要素で実感する速度スピードは異なります。
有名な大手価格比較サイトが行ったテストでは、時間帯によって以下のような速度が計測されています。
mineo |
混雑時(昼):下り13.16Mbps 全体:下り40.19Mbps |
日本通信SIM |
混雑時:下り13.57Mbps 平常時:下り47.58Mbps |
※上記の測定値は実測3か月分の平均値です。
※測定期間:2023年7月13日~10月13日
※出典:みんそく
通信品質は同程度です。
下り10Mbps近く出ていれば高画質の動画視聴も問題なく利用できます。
ただし、あくまでもこれは一例なので利用する時間・場所・建物・回線の混雑状況によって実際の速度は異なります。
無料通話
通話機能をよく利用する方にとって、通話料の金額やシステムについては気になるポイントでしょう。
各キャリアの無料通話の有無、定額通話の有無について下表の通り比べてみました。
サービス名 |
無料通話の有無 |
通話定額の有無 |
mineo |
× |
〇 |
日本通信 |
〇 |
〇(かけ放題プラン) |
b-mobile |
× |
〇 |
mineoでは無料通話はありませんが、
- 通話料が半額になる専用アプリ「mineoでんわ」
- mineoでんわからの通話が10分かけ放題になるオプション(月額550円)と無制限かけ放題(月額1,210円)
- 通話定額30(月額924円)/60(月額1,848円)で国内通話が30分、または60分定額で利用できる
というオプションが充実しています。
ただ、通話定額オプションで注意したいのが、30分・60分という通話時間は1回ではなく1ヵ月ということ。
つまり、5分の通話×5回だと定額の範囲内で通話できますが、30分×5回の場合だと2回目以降の通話は通常の22円/30秒が適用されます。
日本通信では、全てのプランに70分/月までの無料通話がついています。
オプション利用なしで無料通話が利用できるのは魅力ですよね。
また、「合理的かけほプラン」を契約すれば通話時間に関係なく国内通話がプラン料金のみで利用できます。
専用アプリを利用する必要もないので、高品質な音声で通話機能が使用できますよ。
日本通信の系列サービスであるb-mobileでは、無料通話はつきません。
専用アプリ「b-mobile電話」の利用で22円/30秒の通話料金が半額の11円/30秒で利用できます。
また、有料オプション「通話定額 通話5分かけ放題(月額550円)」を利用すれば毎回最初の5分間は無料になります。
通話料金については、日本通信SIM、次いでb-mobileがお得だと言えるでしょう。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
キャンペーン
2024年4月時点で開催されているキャンペーン情報をまとめました。mineo
キャンペーン名 |
期間 |
内容 |
かけ放題初月無料キャンペーン |
2024年3月31日まで |
かけ放題が初月無料 |
日本通信SIM
日本通信SIMでは、現在キャンペーンは開催されていません。
b-mobile
b-mobileでも、現在キャンペーンは開催されていませんでした。
日本通信・b-mobileの両方でキャンペーンが行われておらず内容を比較できませんが、mineoでは複数のオプションが無料で使用できるキャンペーンが開催されており、内容も充実しています。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
オプション
サービスやオプションの面で比較してみましょう。
mineo
mineoで使用できるサービス・オプションを以下でまとめました。
・通信サービス/オプション
タイトル |
月額料金 |
特徴 |
パケット放題Plus |
385円 |
最大1.5Mbpsでデータ通信が使い放題 |
5G通信 |
0円 |
対象エリア内で5G通信が可能 |
フリータンク |
無料 |
フリータンクを介してmineoユーザー全体でパケットを入れたり、もらったりできる機能 |
パケットギフト |
無料 |
特定のユーザーに余ったパケットデータを送れる |
パケットシェア |
無料 |
最大10回線までのグループを作りパケットデータがシェアできる |
パケ増し |
無料 |
特定の音楽・映像配信サービス等への入会でパケットデータプレゼント |
・通話オプション
タイトル |
月額料金 |
特徴 |
mineoでんわ |
無料 |
専用アプリからの発信で通話料割引 |
10分かけ放題 |
550円 |
毎回10分間の通話が定額利用可能に |
時間無制限かけ放題 |
1,210円 |
時間無制限で通話が利用可能※一部無料対象外の番号あり |
通話定額30 |
924円 |
毎月30分間の通話が定額利用可能 |
通話定額60 |
1,848円 |
毎月60分間の通話が定額利用可能 |
LaLa Call |
110円 |
30秒8.8円~利用できるIP電話専用アプリ |
スマート留守電 |
319円 |
留守番電話の内容がメールまたはSNSから確認できる |
日本通信SIM/b-mobile
タイトル |
月額料金 |
特徴 |
留守番電話
|
330円 |
留守番電話機能が利用 |
キャッチホン |
220円 |
通話中の着信を通知 |
転送電話/迷惑電話拒否 |
無料 |
転送電話機能の利用 迷惑電話の番号指定・確認・拒否が可能 |
転送電話/迷惑電話拒否 |
396円 |
子供向けのフィルタリング機能(日本通信SIMのみ) |
これまで比較した内容をまとめると、
比較結果
- mineoと日本通信SIMはほぼ同じ料金水準、b-mobileはやや高め
- 通信品質はmineoの方が評価が高い、日本通信SIMも通常利用に問題なし
- 通話料金のお得さは日本通信SIMに軍配が上がる、mineoはアプリ等を使えばお得
- キャンペーンやオプションはmineoの方が充実しておりカスタマイズしやすい
同じ格安SIMで、料金帯も同水準であってもキャンペーンやオプションなどの面で大きく異なるようです。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
日本通信SIMとは?
日本通信はそれほど知名度は高くありませんが、MVNO(格安SIM)業界においてはかなり重要な存在です。
MVNOの先駆け的存在
現在格安SIMとしてサービスを提供する会社は数多く存在しますが、日本通信は大手キャリアも成長過程にあった1996年に法人向けMVNOとして創業しました。
MVNOという言葉が登場したのは1999年のことなので、日本通信はまさにパイオニアだったのですね。
創業者の三田聖二 氏は、アメリカのモトローラ社幹部という経歴を持ち1989年には当時まだ大型が主流だった中で手のひらサイズの携帯電話を日本の市場に投入し、業界の発展に一役買いました。
合理的な料金プランを提供するキャリア
創業以来、時代にあったサービス提供をし続けてきた日本通信SIMですが大手キャリアの格安プランの登場と時期を同じくして、「合理的」なプランをスタートさせました。
割高なプランを契約させることで利益を得る「ブレケッジ」という慣習を改めるために、
- 通話機能をメインで使う
- 小容量しか使わない
- 大きなデータを使う
というユーザーにあったプランを提供しています。
日本通信SIMとb-mobileの違い
日本通信SIMとb-mobileは、どちらも日本通信が運営している格安SIMです。
ブランドとしての歴史が古いのはb-mobileで、2001年8月からは「bモバイル・データ・サービス」として法人向けデータ通信MVNOの提供を開始しました。
そして同年12月からは「bモバイル・プリペイド・サービス 」が登場。現在にも繋がるデータ通信のプリペイドパッケージの販売をスタート。その後2011年にはいわゆる格安SIMとして、SIMカードの販売を開始しています。
長年ドコモの回線を利用していた日本通信ですが、音声の卸契約について長年協議を重ねていましたが、総務大臣による裁定を申請し、処理委員会の審査などを経て原価ベースで音声通話サービスを調達できるようになりコストダウンに成功。
それにより、日本通信SIMとして2020年7月からお得に通話できる「合理的かけほプラン」が登場しています。
b-mobileでも月額課金サービスを提供していますが、格安SIM各社が大手キャリアの格安プランに対抗して新料金プランを発表している中でb-mobileはプランのリニューアルはされていません。
b-mobileの公式サイトでも日本通信SIMへの誘導がされていることからも、今後継続利用は日本通信SIM、プリペイドやデータ通信SIMはb-mobileとリブランディングされる可能性も考えられます。
2024年4月現在、b-mobileのドコモ回線を利用している方は日本通信SIMにプラン変更ができますが、ソフトバンク回線利用者はサービス変更ができません。合理的プランシリーズに乗り換えたい場合は、b-mobileを解約して日本通信SIMに新規申し込みをする必要があります。
日本通信SIMがおすすめな人
日本通信SIMをおすすめしたいのは、
- 通話機能をよく使う
- 通話アプリは使いたくない
- 小容量データをリーズナブルに使いたい
という方です。
何度かご説明しているように、日本通信SIMは全プランに70分間の無料通話が付帯していて、リーズナブルなかけ放題プランもあります。
かけ放題プランを利用する際も、専用アプリは使わずスマホの通話機能から発信できるので使い勝手も良いのが特徴です。
また、6GBのプランが1,390円と割安なので、大容量は不要という方も自分にあったプランが選べます。
b-mobile がおすすめな人
b-mobile がおすすめな人は、
- ソフトバンク回線を使いたい
- データSIMを使いたい
- 管理しやすいプリペイドSIMを使いたい
という方です。
料金自体は同じ系列の日本通信SIMの方が割安なのですが、b-mobileにはソフトバンク回線、データ通信専用SIM、プリペイドSIMが利用できるという特性があります。
接続のしやすさ、使い方のスタイルに合わせて契約内容が選べる選択肢の多さが、b-mobileのメリットと言えるでしょう。
b-mobile公式サイト新料金プランを打ちだしたmineoの今後
2021年2月に新プラン「マイピタ」の提供を開始したmineoですが、運営元のオプテージのモバイル事業戦略部長・福留氏はインタビューの中で「今後、専用アプリを使わない音声定額は実現したい」とさらなるサービスの多様化を目指す発言をしています。
専用アプリを使った定額サービス、低料金サービスはmineo以外のキャリアでも提供されていますが、使用のしやすさにおいてはやはりスマホに搭載されている標準アプリに分があります。
遠くない将来に、mineoでも新しい音声通話料金がアナウンスされる可能性も高いかもしれません。
こんな人にはmineoがオススメ
mineoがおすすめなのは、
- 回線を選びたい
- 通信品質を重視する
- 通信オプションが豊富なキャリアを利用したい
といったニーズのある方でしょう。
mineoはトリプルキャリアを提供した初めての格安SIMです。「マイピタ」では、どの回線を選んでも同じ料金で使えるようになりました。
繋がりやすさや、スマホ本体のSIMロックなどの関係で使いたい回線が決まっていても、mineoは制限なしに契約できます。
パケット放題plusやパケットシェアなどmineoならではのユニークな制度も利用でき、細かい部分までカバーされているのがmineoが持つ魅力と言えるでしょう。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
まとめ
mineoと日本通信は両社とも、格安SIM業界において革新的なサービスをもたらしてきた会社であることが分かりました。
ココがポイント
- 20GBプランの料金はmineoと日本通信は同じ、b-mobileは高め
- 無料通話やかけ放題など音声通話機能が充実しているのは日本通信
- mineoはトリプルキャリア対応、パケット定額オプションなど通信品質が高い
という3つが本記事の重要なポイントです。
格安SIMのキャリア選びにお悩みの方は、本記事の比較内容を参考のひとつになさってみてください。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です