


最近、耳にする機会が増えた「SIM」という言葉。格安SIMに、SIMカードに、SIMフリーにSIMロック解除…SIMがつく言葉がとっても多いですよね。
「でも、そもそもSIMってなに!?」というまま子さんのような方のために、今回はSIMについてご説明したいと思います。
この記事で、SIMに関するハテナをきれいさっぱり無くしてしまいましょう。
サクッと結論だけチェック!
- SIMカード:どのスマホ/携帯にも必ず入っているチップで、電話番号と通信の情報を記録しているだけ
- 格安SIM:とても安い携帯会社。自社では回線を持たず大手携帯から借りている。料金が安いのは、品質が悪いからではなく、様々な工夫をしているからである
- SIMロック:特定の携帯会社でしか使えないように、スマホ本体にロックがかかっている状態。条件さえ満たせば、ロックを解除することが可能
- SIMフリー:SIMロックがかかっていない状態。そもそもSIMロックがかかっていないスマホを購入することも可能
目次
SIMカードってなに?
では、まずは「SIMカード」からみていきましょう。

SIMカードはこんな見た目!
SIMカードは、下の写真の真ん中にある金色のチップのことです。
このチップにはあなたの携帯の電話番号や、通信の情報が書かれています。
SIMカードにデータが入っていると思われている方もたまにいますが、SIMカードに写真やアドレス帳等のデータは入っていません。単純に、あなたの電話番号のみが記録されているチップなんです。
なので、もし無くしてしまっても、再発行すればいいだけで、データを失うこともないんですよ。


右の金属の物体はSIMピンと呼ばれるものです。スマホのSIMカードを取り出すときは、このピンをスマホ本体の側面にある小さな穴に刺します。
左の黒い物体はSIMトレーと呼ばれ、SIMカードを入れるトレーです。これにSIMカードを置いて、スマホに挿入します。
SIMカードには3つの種類、それぞれサイズが違う!
SIMカードには以下の3種類があります。それぞれ大きさは違いますが、機能は同じです。
左から順に、標準SIM、microSiIM(マイクロSIM)、nanoSIM(ナノSIM)となります。
SIMカードの大きさが異なるのは、単純に携帯/スマホによってSIMトレーの大きさが異なるからです。
標準SIMは主にガラケーや昔の3G対応スマホに使われているSIMです。2019年現在はあまり使われていません。
マイクロSIMはiPhone4/4Sや、数年前のAndroid機種に主に使われてきたSIMカードです。現在は多くの格安SIM会社で使われています。
ナノSIMは、iPhone5以降で使われているサイズで、ソニーのXperiaシリーズもZ3以降はこのサイズを使っています。
最近はナノSIM対応の機種が主流になっていきていること、日本ではiPhoneユーザーが非常に多いこともあり、みんなが見慣れているSIMカードはナノSIMになります。

その通りですね。なので、最近は金色の周りの白い部分を好きな大きさでカットできる、マルチSIMというのもあるんですよ。
格安SIM(スマホ)=すっごく安い携帯会社
次は格安SIMについてです。大手携帯会社と比べ、スマホの料金を半額以下することができる!と話題の格安SIM。正式にはMVNOと呼ばれています。
このサイトでご紹介している、YモバイルやUQモバイルも格安SIMの1つなのですが、簡単に言うと、すっごく安い携帯会社です。

docomoやau、SoftBankと異なる点は、自分の回線を持っているか、持っていないかです。
格安SIMは自分の回線を持っていないので、今あげた3つの大手携帯会社から回線を借りているんですね。借りた回線を、安い価格で提供している会社が格安SIMとなります。
格安SIMが安いのは設備を持たず、インターネットで販売して経費を削っているから


回線を借りると聞くと、逆に料金が高くなってしまうイメージを抱きがちですよね。しかし、格安SIMが大手携帯会社よりも安い価格でサービスを提供できるのには様々な理由があるのです。
まず前提として、通信料金には相場が定められていません。つまり、「1GBは〇〇円くらいで売らなきゃいけない」というルールがないんです。
これにより、今まで大手携帯会社は自分たちの好きな価格をつけていました。
ところが、この事態に目をつけた格安SIM会社が、大手携帯会社から回線を借りて破格の値段をつけたんです。
その代わりに実店舗を構えず、主な販売経路もインターネットにしました。そうすれば、店舗の建築費や維持費、人件費も大きく削れます。それに、自らの回線を持たない格安SIMは、その回線や基地局の維持費もかからないわけです。

そのうち格安SIM同士の競争が起き、今では大手携帯会社のように実店舗を構えている格安SIMも多くあります。競争がサビースの向上を促したんです。
ちょっと前までは、「安かろう、悪かろう」の精神であまり人気ではなかった格安SIMも、最近はその莫大な人気から、大手携帯会社の脅威となりつつあります。
格安SIMが安いのは、回線の品質が悪いからなのではなく、様々な工夫をしてそれ以外の部分の経費を削っているからなのです。

SIMロックとSIMフリーってなに?
続いては、SIMロックにSIMフリー関してです。これらの用語は携帯本体に使う言葉です。

まま子さん、勘が鋭いですね。
その通りです。この2つは関連性が強いのでまとめ説明していきますよ!
SIMロック=特定の携帯会社でしか使えないようにするロック
SIMロックといっても、SIMカードにロックがかかっているのではなく、どちらかというと携帯/スマホ本体にロックがかかっているイメージです。
例えば、docomoの携帯/スマホであれば、docomoのSIMカードしか反応しないように携帯/スマホ本体に最初からロックがかかっています。
これによって、本体に高いお金を払って、ようやく自分のものにしても、docomoのSIMカードしか使えない=本当に自分のものならないという状況を生み出していました。
もっと具体的に言うと、日本に留学に来てdocomoでiPhoneを購入したアメリカ人の学生が、自分の国に帰ったら、そのiPhoneはアメリカでは使えない!ということになっていたんですね。

日本ではdocomo、au、SoftBankの3社が自社で販売した携帯/スマホにロックをかけるという行為を普通に行い、市場を独占していました。
本体にロックをかけておけば、お客さんは新しい携帯/スマホを買わない限り、他社に乗り換えることはできませんもんね。

SIMロック解除をすると、携帯/スマホ本体は、基本的にどこの会社のSIMカードでも反応するようになります。
なお、色々と法改正などもあって2021年10月以降に発売される端末についてはSIMロックは原則禁止となりました。

SIMフリー=SIMロックがかかっていない状態
SIMロックが理解できれば、SIMフリーは簡単です。
SIMロックがかかっていない状態をSIMフリーと呼びます。
そしてロックがかかっていないスマホをSIMフリースマホ・SIMフリー版と呼びます。


ただし、SIMフリースマホはスマホ本体だけを指し、SIMカードが入っているスマホではないので注意してくださいね。
大手携帯会社を契約している方は新しいiPhoneを購入する際に、携帯会社で購入することが多いかと思いますが、実はiPhoneも大手携帯会社を通さず、Apple storeで買うことができるんです。
Apple storeなら、SIMフリーのものを購入することができます。Androidスマホも、SIMフリーのものが家電量販店で入手できます。
格安SIMによっては、SIMフリースマホとSIMカードのセットで販売しているところもありますから、そういったセットを利用するのもありですね。

4つの用語まとめ


- SIMカード:どのスマホ/携帯にも必ず入っているチップで、電話番号と通信の情報を記録しているだけ
- 格安SIM:とても安い携帯会社。自社では回線を持たず大手携帯から借りている。料金が安いのは、品質が悪いからではなく、様々な工夫をしているからである
- SIMロック:特定の携帯会社でしか使えないように、スマホ本体にロックがかかっている状態。条件さえ満たせば、ロックを解除することが可能
- SIMフリー:SIMロックがかかっていない状態。そもそもSIMロックがかかっていないスマホを購入することも可能
スマホのSIMロックを解除してSIMフリーに切り替える方法
ここまでで説明したように、格安SIMを利用するには、スマホのSIMロックを解除しなければなりません。
SIMフリーに切り替える場合は、Webサイトや電話での問い合わせ、または実店舗にて申し込みが可能です。
ただし、SIMロックの解除機能があるスマホについては、一定の条件を満たしている必要があります。
詳しい手続き方法や手数料、条件については公式サイトをご確認ください。
SIMフリーのスマホを購入する方法
初めからSIMフリーのスマホを購入すると、スムーズに格安SIMを利用できます。
SIMフリーのスマホを購入する方法は、以下のように3つあります。
- 格安SIMの携帯電話会社からSIMフリーのスマホを購入する
- 家電量販店でSIMフリーのスマホを購入する
- ネットショップでSIMフリーのスマホを購入する
最も簡単なのは、使いたい格安SIMの携帯電話会社からSIMフリーのスマホを購入する方法です。
格安SIMの携帯電話会社では、通常格安SIMとSIMフリースマホがセット販売されていることが多いです。
そのため、どんなSIMとスマホをセットで購入した方がいいか分からない場合は利用してみるといいでしょう。
反対に、SIMフリー事情について詳しく、なるべく安くスマホを購入したい方は家電量販店やネットショップのもいいでしょう。
SIMロック、SIMフリーでよくある質問
ここからは、SIMロックやSIMフリーでよくある質問について解説していきます。
SIMロックを解除したスマホを元に戻せるのか?
一度SIMロックを解除してしまうと、そのスマホを元に戻すことはできません。

SIMロックを解除してもスマホの機能や保証が変わることはないので、特に注意する必要もないですよ。
SIMロックを解除したスマホの保証は?
SIMロックを解除したスマホの保証は、以下3つの条件によって異なります。
- iPhoneの場合
- iPhone以外でSIMロックを解除しただけの場合
- iPhone以外で格安SIMを差し込んで使用している場合
iPhoneの場合はどんな場合でもAppleからのサポートを受けることができます。
そのため、修理のようなサポートが必要な場合はAppleに問い合わせてください。
Android端末の場合、SIMロックを解除したのみで、購入した携帯会社にまだ加入している場合は、SIMロックを解除する前と同じように保証を受けられます。
解約したスマホでもSIMロック解除はできる?
解約したスマホでも、SIMロック解除は可能です。
詳細については下記記事で各社の解約後のSIMロック解除方法を解説してるのでぜひ参考にしてください!
まとめ
いかがでしたか。SIMにかかわる4つの言葉、きちんと理解していただけたでしょうか?
格安SIMが大人気の今、ちょっと前まで大手携帯会社がスマホをロックしてまでお客さんの自由を奪っていたというのは信じがたいですよね。
でもそんな携帯市場も、ようやく自由化の道を歩み始め、価格も、会社同士の競争によって値下がりしてきています。
あなたも大手携帯会社に縛られ続けるのではなく、自分にあった格安SIMを見つけてみてはいかがですか。
なお、当サイトでは格安SIMの情報をたくさん発信しています。
格安SIMなら安ければなんと、月額500円からスマホが持ててしまうんです!
私も格安SIMに乗り換えたところ年間7万円近くの節約に成功しました。もちろんスマホは今まで通り使えています。毎月のスマホ代にお悩みの方は、格安SIMがとってもオススメですよ。
手っ取り早く各社の特徴などを知りたい方には下記記事がオススメなのでぜひ参考にしてくださいね!