


という疑問をお持ちの方は多いみたいです。
確かに、SIMロック解除は手続きもややこしい部分があり、さらに解約済みとなると、何をどうすれば良いのか全く見当がつかなくなってしまいますよね。
私は以前、大手携帯会社の正社員として働いていました。研修の一環で店舗にいたこともあったので、スマホ事情にはかなり詳しいと自負しています。
ということで、今回は、解約済みのスマホのSIMロック解除を解説していきます!
SIMロック解除に必要な条件はもちろん、手続きの仕方から、対象外スマホをSIMロック解除する裏技まで漏れなくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
SIMロック解除とは?
そもそも「SIMロック解除」とは、スマホ端末をすべての回線で使えるようにする手続きのことです。
通常、携帯事業者で購入したスマホはその事業者の回線でしか動作しないようになっているため、他の携帯事業者に乗り換えると端末を使えなくなります。
例えば、ドコモで購入したスマホ端末は、auやソフトバンクでは使えません。他の回線で端末を使いたい場合に必要になるのが、今回ご紹介するSIMロック解除です。

ただし、SIMロックが掛かっている端末でも、特定の条件を満たせば他の携帯事業者でも継続利用できる場合があります。
また、SIMロックが掛かっていない「SIMフリー端末」の場合も、他社へ乗り換えても使い続けることができます。

今回は主に、SIMロックが掛かっている端末のSIMロックを解除する場合について、分かりやすく解説していきます。
SIMロックを解除するメリット
SIMロックを解除すると、次の5つのメリットが得られます。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
- 格安SIMを自由に選べるようになる
- 現在のスマホを使い続けられる
- 使用していたスマホを他人に譲ることができる
- 高値で買い取ってもらいやすくなる
- 海外でも自由に使えるようになる
格安SIMを自由に選べるようになる
端末のSIMロックを解除すれば、格安SIM事業者を自由に選んで契約できるようになります。
格安SIMにはさまざまなものがありますが、現在のキャリアと同じ回線を使用している格安SIMでない場合は、SIMロックを解除しないと使えません。

端末のSIMロックを解除しておけば、そうした制約がなくなるため、できるだけお得な格安SIMを契約しやすくなります。
現在のスマホを使い続けられる
乗り換え先の格安SIMが現在の回線と異なる場合、手持ちの端末は使えません。SIMロックを解除しない限り、端末を買い替える必要があります。
しかし、SIMロックを解除すれば現在の端末を継続利用できるので、新たに端末を購入する費用や手間がかかりません。
ただし、後述するようにSIMロックの解除方法によっては、手数料がかかってしまうことがあるので注意が必要です。
使用していたスマホを他人に譲ることができる
何らかの理由で端末を買い替える場合は、SIMロックを解除していれば古い端末を家族や友人に譲ることができます。
SIMロックが掛かっていると現在の回線以外では使用できないので、譲ることも難しくなってしまうでしょう。
SIMロックを解除していれば古い端末を有効活用できるだけではなく、譲った相手に喜んでもらえるので一石二鳥です!

買い取ってもらいやすくなる
これまでご紹介してきたように、SIMロックが掛かっている端末は不便なことが多いため、下取りに出したときの買取価格が低くなる傾向があります。
SIMロックが解除されていると多くの携帯事業者で使えるため、中古販売店やネットオークションで売るときに価格が上がってお得になります。
海外でも自由に使えるようになる
端末のSIMロックを解除しておけば、海外の携帯事業者とも自由に契約しやすくなります。
海外の携帯事業者はもちろん国内の回線には対応していないので、SIMロックが掛かっていると使えず、新たに端末を購入したりレンタルしたりしないといけません。
SIMロックを解除しておけば、対応端末や周波数などの条件さえ合えば、海外でも手持ちの端末を使えるので便利です。

SIMロックを解除するデメリット・注意点
SIMロックを解除する際は、次の5つのデメリット・注意点を把握しておきましょう。
- 解除手数料がかかる場合がある
- サポートを受けられないことがある
- 端末内のデータが消えることがある
- SIMロック解除後に設定が必要になる
- 乗り換え後の格安SIMで使えるか確認しておく必要がある
解除手数料がかかる場合がある
SIMロックの解除は、手続きの方法によっては解除手数料がかかることがあります。
ドコモ・au・ソフトバンクはいずれも、オンラインまたは実店舗でSIMロックの解除手続きを行えます。
しかし、実店舗で手続きすると3,300円(税込)の解除手数料がかかり、余分な費用が発生してしまうのが厄介です。
そのため、SIMロックの解除手続きはできるだけオンライン上で行うようにすると、無料で行えるのでおすすめです。
サポートを受けられないことがある
SIMロックを解除した端末は、携帯事業者のサポートを受けることができなくなることがあります。
もちろん、SIMロックを解除した端末を購入した携帯事業者で使用している場合は、修理や交換のサポートを受けることは可能です。
しかし、格安SIMなど他の携帯事業者へ乗り換えた場合は、元のキャリアでサポートを受けることはできません。
さらに、SIMロックを解除した端末が乗り換え先で動作保証されていない場合は、万が一使えなくても修理や交換などが受けられないケースがあります。
そのため、SIMロックを解除したキャリアスマホを格安SIMで使う場合は、乗り換え先の「動作確認端末」を必ず確認しておくようにしましょう。

端末内のデータが消えることがある
SIMロック解除を行うと端末内にあるデータが消えることがあります。
またデータが消えてしまっても、携帯会社が補償してくれることはないため、事前に対策しておかなければいけません。
そのため、SIMロック解除を行う前には、データのバックアップを行っておきましょう。
SIMロック解除後に設定が必要になる
SIMロック解除を行ったあとは、新しいSIMカードを挿入した上で画面に沿った設定が必要になります。
難しい設定ではありませんが、はじめての方だと設定画面が出てきて驚くかもしれません。
iPhoneやAndroidによって設定方法は異なりますが、基本的に画面に沿って手続きを行うだけで問題ありません。

乗り換え後の格安SIMで使えるか確認しておく必要がある
SIMロック解除したスマホで、格安SIMに乗り換えたい場合は、事前に動作確認済み端末に含まれているか確認しておきましょう。
SIMロック解除を行ったとしても、乗り換えたい格安SIMの周波数に対応していない場合は使えないことがあるからです。
周波数といわれでもわからない方が多いと思うので、乗り換えたい格安SIMの「動作確認済み端末」のページを確認してください。
動作確認済み端末に含まれている場合は、問題なく動作するためSIMロック解除しても問題ありません。

SIMロック解除が必要かどうかの見分け方
SIMロック解除のメリットとデメリットについて見てきましたが、そもそもどのような場合にSIMロックの解除が必要になるのでしょうか。
基本的には、現在使用している回線に対応していない格安SIMに乗り換える場合は、SIMロックの解除が必要となります。代表例は次の3つです。
- 現在ドコモを契約中で、ドコモ回線非対応の格安SIMに乗り換える
- 現在auを契約中で、au回線非対応の格安SIMに乗り換える
- 現在ソフトバンクを契約中で、ソフトバンク回線非対応の格安SIMに乗り換える
使用している回線が同じ場合はSIMロックなしでも端末を使えます。例えば、auからUQモバイルへ乗り換える場合や、ソフトバンクからYモバイルへ乗り換える場合などです。
ただし、auで「au VoLTE」対応の古い端末を使用している場合は、au回線の格安SIMへの乗り換えでもSIMロック解除が必要なケースがあります。
特に、下記のいずれかに該当するiPhone端末は、SIMロックの解除が必須なのでご注意ください。
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone SE
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone 6
- iPhone 6 Plus

2021年10月1日以降に発売されたスマホはSIMロック解除不要!


2021年10月以降に発売された機種はSIMロック解除が不要です。
SIMロックは総務省の指導により、全ての事業者でかけられないことになりました。
購入当初からSIMフリー(SIMロック解除が不要な状態)で購入できる主なドコモスマホ・iPhoneは以下の通りです!
SIMフリーのドコモスマホ一例
- iPhone13シリーズ
- Galaxy Z Flip3 5G/Fold3 5G
- AQUOS sense6
- Xperia5 Ⅲ
- Arrows WE
- Galaxy A22
iPhone 13シリーズは2021年9月の発売でしたが、SIMロック廃止に先駆けてどのキャリアもSIMフリーモデルとして販売しています。
もちろん、今後発売されるスマホ・iPhoneは全てSIMフリーで発売される予定です!
上記のスマホは「SIMロック解除不要で使える」と覚えておきましょう。

ドコモ・au・ソフトバンクいずれもSIMロック解除は解約後いつでも可能!
ドコモ・au・ソフトバンクともに解約後のSIMロック解除はできます!
- どこのキャリアでも解約後のSIMロック解除は可能
- 分割払いで端末を購入した場合でも、割賦残債がないときは解約後、いつでもSIMロック解除が可能
- 端末を分割払いで購入した場合は、100~101日経過していないと解約後でもSIMロック解除は不可能
どこのキャリアを使っていても、解約後にSIMロック解除は行ってもらえるため、忘れてしまっていたという方も安心してください。
また分割払いで端末を購入した場合は、キャリアによって条件となる経過日数が異なっているため、以下を参考にしてください。
キャリアごとのSIMロック解除の条件は以下のとおりです。
- ドコモ:端末購入から100日経過していればいつでも可能(一括購入は即日可能)
- au:端末購入から101日経過していればいつでも可能(一括購入は即日可能、例外あり)
- ソフトバンク:端末購入から101日経過していればいつでも可能(一括購入は即日可能、例外あり)
最近解約後のSIMロック解除に関するルールが色々変わっていまして…情報が錯綜しているのですが、これが最新情報となります。
なお、一括購入であれば原則即日SIMロック解除が可能です。ただ、例外もありまして、以下の通りです。
- au:au購入サポートで購入している場合は101日経過している必要あり
- ソフトバンク:一括購入割引や機種購入サポートで購入している場合は101日以上経過している必要あり

SIMロック解除解除受付期間 | 受付場所 | 申請できる人 | 可能な台数 | |
ドコモ | いつでも可能 | オンライン、店頭 | 誰でも可 | 制限なし |
au | 1日2台まで | |||
ソフトバンク |
解約後のソフトバンクは店頭のみ受付だったが、オンラインに対応した
ソフトバンクは以前まで、解約後のSIMロック解除は店頭のみでした。しかし、2022年3月現在はMyソフトバンクからWEB手続きが可能です!
もちろん、WEB受付であれば解約後でも手数料は発生しません。また、以前と同様店頭での手続きも引き続き対応しています。
店頭手続きの際は本人確認書類と手数料3,300円を持って、店頭に足を運ぶ必要があります。手数料はその場での請求となりますので、忘れずに持って行ってくださいね。
auも解約後オンラインでSIMロック解除が可能
以前はオンライン受付していませんでしたが、現在はauも解約後の端末のSIMロック解除をオンラインで受付しています。
店頭では手数料が3,300円かかりますが、オンラインであれば無料。
解約後の端末のSIMロック解除手順
auのSIMロック解除のお手続きページにアクセスし、ページ下部の「SIMロック解除の手続き(My au)」をクリックします。
ログインするのにau IDが必要となります。

端末製造番号(IMEI)はAndroidであれば、設定>システム>端末情報から、iPhoneの場合は設定>一般>情報から確認が可能です。

最近のルール変更に伴う、古い情報に要注意!
ここで1点注意点があります。
ドコモは2019年2月以前までは、解約後のスマホのSIMロック解除は「解約後100日以内で本人のみ手続き可能」と決められていました。
また、auやソフトバンクも以前は「解約後90日以内なら手続き可能」となっていました。
ですから、インターネット上にはその旨の情報が記載されたウェブサイトが多数あるかとは思いますが、2022年5月現在は3社とも解約後いつでも解除可能となっていますので、ご注意ください。

SIMロック解除はできるけど、店頭で手数料かけてやりたくない…そんな時に使える裏技!


とお困りの方。
確かに、auとソフトバンクは解約後は店頭に持って行って手数料を支払わないとSIMロック解除をしてもらうことはできません。
しかし、そんなスマホを自力でSIMロック解除する方法が1つだけあるのです。
ご紹介します。
iPhoneはSIMロック解除アダプターを利用しよう!
裏ワザとは、ずばり、SIMロック解除アダプターを利用する方法です。


SIMロック解除をしたいSIMカードの下に置き、iPhoneに入れればSIMロック解除がされます。SIMカードが下駄を履いているような状態になるので(アダプターの底が少し凸凹してるんです)、「ゲタ」とも呼ばれています。
SIMロック解除アダプターはアマゾンや楽天、ヤフーショッピングで数千円で購入可能です。
ただし、海外製の偽物も多いため、購入の際は
- お手持ちのスマホ(格安SIM乗り換えの場合、ドコモ系列・au系列対応等も確認)にきちんと対応しているか
- 実際に使っている人のレビューはどうか
の2点をしっかり確認する必要があります。

格安SIM乗り換えなら、同じ系列の格安SIMにすればSIMロック解除は不要!
なお、格安SIM乗り換えでSIMロック解除を検討中の方は、そもそもSIMロック解除をする必要がない可能性もあります。
格安SIMには
- ドコモ回線を使用したドコモ系列の格安SIM
- au回線を使用したau系列の格安SIM
- ソフトバンク回線を使用したソフトバンク系列の格安SIM
- Yモバイル
の4つがあります(YモバイルはYモバイル回線を利用しています)。
ドコモのスマホならドコモ系列格安SIM、auのスマホならau系列格安SIM、ソフトバンクのスマホならソフトバンク系列格安SIMへ乗り換えれば、そもそもSIMロック解除の必要はないのです。
ただし、au系列の格安SIMの場合auのスマホであってもSIMロック解除が必要な場合が多々あります。格安SIM契約前に各社の動作確認済み端末一覧にてご確認ください。

ドコモ系列格安SIM有名どころ
なお、ドコモからの乗り換えでオススメな格安SIMは「ドコモスマホ代高すぎ。ドコモ回線格安SIMで毎月スマホ代は1,600円!」でご紹介しています。
au系列格安SIM有名どころ
auからの乗り換えでオススメ格安SIMは「auスマホ代高すぎ。au回線格安SIMで毎月スマホ代は2千円!おすすめ5社を紹介!」でご紹介しています。
ソフトバンク系列格安SIM有名どころ
ソフトバンクからの乗り換えでオススメ格安SIMは「【最新】ソフトバンクからの乗り換え絶対選ぶべきおすすめ格安スマホSIM5選!」でご紹介しています。
「解約後日数が経っていて、SIMロック解除が正式にはできない」
という方は、同じ系列の格安SIMへ乗り換えるのもありですね。
【キャリア別】自分でSIMロックを解除する方法
自身でSIMロックを解除する方法について、下記3つのキャリアごとに分かりやすく解説します。
- ドコモの場合
- auの場合
- ソフトバンクの場合
なお、今回は実店舗ではなくオンライン上での手続きのみご紹介します。その際に「IMEI番号(製造番号)」が必要になるのでご注ください。
IMEI番号は、端末の「設定」アプリやスマホ本体に貼られている製造シール、もしくはスマホ本体が入っていた箱などで確認することができます。IMEI番号を確認できたら、SIMロックの解除手続きへ進みましょう。
申し込み時期や端末によっては手続きの方法が若干異なる場合があるため、不明点がある場合はキャリアに問い合わせてみることも重要です。
ドコモの場合
ドコモ端末の場合は、下記の手順でSIMロック解除の申し込みを行いましょう。
- 「My docomo」へdアカウントでログインする
- 「お手続き」を選択して「カテゴリから探す」へ進む
- 「解約・その他」から「SIMロック解除」をクリックする
- 購入した端末の「IMEI番号」など必要事項を入力する
- 「お手続きする」をクリックしてSIMロック解除の申し込み完了
auの場合
au端末の場合は、次の手順でSIMロック解除の手続きを行えます。
- au公式ウェブサイト「SIMロック解除のお手続き」ページにアクセスする
- 「My au」へau IDでログインする
- 購入した端末の「IMEI番号」など必要事項を入力する
- 「この内容で申し込む」を選択するとSIMロック解除の手続きが完了
ソフトバンクの場合
ソフトバンク端末の場合は、下記の手順でSIMロックを解除できます。
- 「My Softbank」へアクセスしてログインする
- 画面右上の「メニュー」を選択して「契約・オプション管理」へ進む
- 「その他のお手続き」をクリックして「SIMロック解除」を選択する
- 購入した端末の「IMEI番号」など必要事項を入力する
- 「解除する」をクリックするとSIMロック解除の申し込み完了
UQモバイルの場合
UQモバイル端末の場合は、下記の手順でSIMロックを解除してください。
- 「My UQ mobile」へアクセスしてログインする
- 「メニュー」を選択して「契約内容の確認・変更」を選択する
- 「SIMロック解除」を選択する
- 表示されるIMEI番号を確認して、間違いなければ「ロックを解除する」を選択する
- 「SIMロック解除を受け付けました。」と表示されたらSIMロック解除の申し込み完了
Yモバイルの場合
Yモバイルの端末の場合は、下記の手順でSIMロック解除を行いましょう。
- 「My Y!mobile」へアクセスしてログインする
- 「契約確認変更」を選択して「もっと見る」を選択する
- 「SIMロック解除の手続き」を選択する
- IMEI番号を入力して、「次へ」を選択する
- 手続き内容を確認して「解除手続きする」をクリックしてSIMロック解除の申し込み完了
まとめ
いかがでしたか。今回はドコモ、au、ソフトバンク解約後のSIMロック解除についてまとめてみました。
最後にもう一度解約後にSIMロック解除を行う条件をおさらいしていきましょう。
- どこのキャリアでも解約後のSIMロック解除は可能
- 分割払いで端末を購入した場合でも、割賦残債がないときは解約後、いつでもSIMロック解除が可能
- 端末を分割払いで購入した場合は、100~101日経過していないと解約後でもSIMロック解除は不可能
端末を分割払いで購入して、条件の日数が経過していないときだけSIMロック解除ができないため注意してください。
