



専用端末である「Rakuten Mini」「Rakuten Hand」「Rakuten BIG」の他、XR以降のiPhoneやGoogle Pixel 4以降の機種といったeSIM対応端末でも利用可能です。また、新型のiPhone SEでも使えますよ。
ただし、eSIMの利用については基本的に動作保証外です。自己責任となるので、それに納得した上で使いましょう。
また、楽天モバイルのeSIMは物理SIMと申し込み方法や設定方法も異なります。とくに申し込み方法がややこしく、間違って物理SIMを申し込みやすい点には本当に注意が必要です(私もあやうく物理SIMを申し込みそうになりました…)。
ということで、本記事では、早速楽天モバイルのeSIMを契約した私が
- 楽天モバイルのeSIMの便利なポイント
- 楽天モバイルのeSIMの注意点
- 楽天モバイルのeSIMの使い方
を詳しく解説していきたいと思います!
契約検討中の方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
【最新情報】新しいiPhone SEはeSIM対応!楽天モバイルのeSIMでも利用可能!
楽天モバイルのeSIMについて解説する前に、最新情報を1つ。
新しい「iPhone SE」「iPhone12」「iPhone13」はeSIMに対応しています。
通常のSIMカードとeSIMを併用することで、2枚のSIMカードを同時に利用することも可能です。


楽天モバイルは今なら無料ですし、新しいiPhone SEは価格が4万円台からと安いです。新しいiPhone SE+楽天モバイルはeSIMの入門にもピッタリと言えますね。
eSIMを使うと便利なこと
eSIMは従来の物理SIMと比べて以下のような点で便利です。
eSIMのメリット
- SIMカードの入れ替えが不要!
- 他の回線も利用できる!
- 紛失や破損の心配がなくなる
- 解約や乗り換えの際にSIMを処分しなくていい
①手続きが簡単!SIMカードの入れ替えが不要!
eSIM最大のメリットは手続きが簡単でSIMカードの差し替えが不要な事です。
通常のSIMだと、申し込んだ後にSIMカードが届くのを待ち、さらに届いた後にSIMカードを入れ替え、開通手続きが必要です。申し込むのは数分でも、実際に利用できるまでは2~3日かかりますよね。
eSIMの場合も申込後、楽天モバイルから「スタートガイド」が届きます。届いたスタートガイド裏面にあるQRコードをスマホで読み取って始めて本人確認が完了し、次のステップへ進めます。

私は申し込み~利用開始まで全てネットで完結出来ると思い込んでいたためmy Rakuten mobileのアプリで何度も何度もステータスの確認をし、手続き中からステータスがなかなか更新されなかったので不安でした。
もしかすると以前は違ったのでしょうか?ネット上でもスタートガイドは不要、など色々な情報がありましたが、楽天モバイルにも問い合わせをし、実際はスタートガイドが必要という確認が取れました。
※2021年2月の情報のため、今後は変わるかもしれません
無事、スタートガイドに載っているQRコードを読み込み、本人確認完了され、次に進めました。

今まで店舗で契約をしてきて自分でSIMカードを差し替えた事が無い人は不安に思う人もいると思いますが、その手間が無いので安心です。
ちなみにeSIMについては格安SIMのIIJmioもサービスを開始しています。IIJmioのeSIMはデータ通信のみのため、オンラインで申し込んで即開通&利用することが可能です。
②他の回線も利用できる!
eSIMは他の回線と併用できるのもメリットです。
eSIMに対応している機種のほとんどは従来の物理SIMカードも使えます。
大手キャリアや格安SIMの物理SIMをメイン回線で使い、楽天モバイルのeSIMをサブとして使うなんてことも可能です。



③紛失や破損の心配がなくなる
物理SIMであれば、カードをなくしてしまったり、傷をつけてしまったりして使えなくなる恐れがありますが、eSIMは実物のない仮想のSIMカードなので、紛失や破損のリスクはありません。そのため、再発行が必要になるケースも稀で、物理SIMよりも気軽に取り扱うことができます。


④解約や乗り換えの際にSIMを処分しなくていい
物理SIMだと、解約や乗り換えの際にはカードを処分しなればなりませんが、eSIMの場合はその必要がありません。解約やMNPの手続きを済ませれば、そのSIMはなくなります。


楽天モバイルのeSIMの注意点・不便な点
従来の物理SIMにはない便利な使い方ができるeSIMですが、その一方で注意点や不便な点もあります。
楽天モバイルのeSIMの注意点
- 申し込みが少しわかりづらい
- 動作保証端末が少ない
- 利用端末の切り替えや機種変更の手続きが面倒である
①申し込みが少しわかりづらい…そのままだと物理SIMの申し込みになってしまうので要注意
楽天モバイルのeSIMは申し込み方法が分かりづらいので注意してください。
申し込みは楽天モバイル公式サイトから可能です。
その際に「端末セット」か「SIMのみ」を選びますが、SIMのみだと「物理SIM」を申し込む前提で手続きが進んでいきます。
そして、申し込みが完了する直前の確認画面で変更手続きをしてeSIMに変更しないといけません。
ここで変更しないと物理SIMのまま申し込むことになります…(本当に分かりづらい…)。
現在は改善され、申し込み画面の「SIMタイプ」で選択が可能です!

出典:楽天モバイル公式サイト(https://portal.mobile.rakuten.co.jp/)
ちなみに間違えて物理SIMを申し込んだ場合も、後から手数料無料で再発行手続きをすることでeSIMに変更可能です。

②動作保証端末が少ない
楽天モバイルに限ったことではありませんが、eSIMに対応している端末は物理SIMで使える端末よりも数が少ないです。そのため、現在使っているスマホでeSIMの契約に切り替えたいと思っても、実現できない場合もあります。
しかしながら、総務省が推進していることもあって、今後eSIM対応の端末はどんどん増えていくと予想されます。そのため、このデメリットはいずれなくなるでしょう。
なお、楽天モバイルで使えるeSIM対応端末については、後述の内容を参考にしてください。
③利用端末の切り替えや機種変更の手続きが面倒である
物理SIMの場合、ほかのスマホを使ったり、機種変更をしたりする際には、SIMカードを入れ替えるだけで済みますが、eSIMの場合は再発行手続きや再設定を行わなければ、ほかの端末で利用することはできません。
よって端末を複数台持っていて気分によってそれらを使い分けたい方、頻繁に機種変更を行う方などにとっては、eSIMはやや不向きだと言えるでしょう。
楽天モバイルで使えるeSIM対応端末
以下では、楽天モバイルで使えるeSIM対応端末を列挙します。
楽天モバイルでの販売端末
iPhone
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone SE(第2世代)
Rakutenオリジナル
- Rakuten Hand 5G
- Rakuten BIG s
- Rakuten Hand
- Rakuten BIG
- Rakuten Mini
Android
- OPPO A55s 5G
- OPPO Reno5 A
- OPPO A73
- AQUOS wish
- AQUOS sense6
- AQUOS zero6
- AQUOS sense4 lite
- Xperia 10 III Lite
その他の端末
(2021年6月時点)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- Google Pixel 4
- Google Pixel 4 XL
- Google Pixel 4a
- Google Pixel 4a (5G)
- Google Pixel 5
※1:iPhoneシリーズについては、 iOS14.4以降を搭載し、キャリア設定のアップデートを実施すれば、楽天回線の全機能を利用可能です。
※2:Google Pixelでは、Webでの「AIかんたん本人確認(eKYC)」が2021年5月18日時点で利用できません。「my 楽天モバイル」アプリであれば、「AIかんたん本人確認(eKYC)」を利用可能です。
楽天モバイルのeSIMの使い方:申し込み方法
ここからは実際に楽天モバイルのeSIMの使い方を見ていきます。
まずは申し込み方法からです。
注意点で説明した通り、デフォルトでは物理SIMで申し込むことになっています。
必ず「eSIM」に切り替わっていることを確認した上で申し込んでくださいね。
申し込み手順①:楽天モバイル公式サイトから申し込み
本来なら楽天モバイルは楽天モバイル公式サイトから申し込みます。
手順は以下の通りです。
楽天モバイル公式サイトにアクセスする



オプション等を選択し購入手続きをする

出典:楽天モバイル公式サイト(https://network.mobile.rakuten.co.jp/)
これで楽天市場での購入手続きが完了です。続いて、このまま楽天モバイルの契約手続きを行います。
申し込み手順②:契約手続き
楽天市場での購入が終わったら「手続き完了に進む」を押して契約手続きに進みましょう。
契約手順は以下の通りです。
本人確認書類をアップロードし「次へ進む」を押す






「eSIM」を選択する


何度も言いますが、最後の申し込み確認画面で「eSIM」に変更するのを忘れないでください。変更せずに申し込むと物理SIMでの申し込みになってしまい、申し込んだあとに再発行手続きをしないといけません。

- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 身体障がい者手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 健康保険証(補助書類必要)
- 日本国パスポート(補助書類必要)
- 住民基本台帳カード(補助書類必要)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
補助書類は発行から3ヶ月以内の公共料金(電気・都市ガス・水道)の請求書・領収書および住民票が利用できます。
店頭で新規契約する場合の手順
楽天モバイルのeSIMは店頭での新規契約も可能です。
店頭で手続きをする場合は、Webサイトから来店予約をし、必要書類等と使用する端末を持って予約日時に訪問します。
来店時には以下が必要です。
- 本人確認書類(原本)
- 楽天会員ログイン用のユーザID、パスワード
- お支払い手続きに必要な情報(クレジットカードや通帳など)
- ご契約者名義のMNP予約番号
また楽天会員情報は本人確認書類の内容と一致している必要があるため、事前に確認しておきましょう。

楽天モバイルのeSIMの使い方:設定方法
続いては楽天モバイルのeSIMの設定方法を見ていきます。
eSIMのパッケージが届いたらまず「本人確認」を行いましょう。
- 端末をWi-Fiに接続する
- パッケージのQRコードを読み込む
- my 楽天モバイルにログインする
- 申込番号をタップする
- MNPの場合は「転入を開始する」をタップする
- 「楽天回線の開通手続きを行う」をタップする
- 「接続」をタップする
Google Pixel 4の場合は開通手続きをするとプロファイルがダウンロードされ、このままeSIMが使えます。他の設定は必要ありません。

- iPhoneをWi-Fiに接続する
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」をタップする
- 初期設定用のQRコードを読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」をタップする
- モバイル通信プランの名称を任意のものに変更する
- 「続ける」をタップする
- 電話、iMessage、FaceTime、モバイルデータ通信で利用する回線を選択する
- 「設定」→「モバイル通信」→「追加した楽天モバイル回線」をタップする
- 「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップする
- APNに「rakuten.jp」を入力する
- 「設定」→「モバイル通信」→「追加した楽天モバイル回線」に戻る
- 「音声通話とデータ」をタップする
- 「LTE,VoLTEオン」をタップする
他のキャリアの物理SIMも挿している場合は、ステップ⑦で用途ごとにどちらの回線を利用するかを選択できます。例えば、かけ放題がある大手キャリアや格安SIMで電話を利用し、データ通信は楽天モバイルのeSIMにすれば通話料を節約することが可能です。


またAndroidの場合、多くの端末は以下の手順でアクティベーションコードを表示させます。
- my 楽天モバイルにログインする
- 横三本の棒を選択する
- アプリの場合は「申し込み履歴」を、Webサイトの場合は「my 楽天モバイル」→「申し込み履歴」を選択
- 「eSIMプロファイルダウンロード準備完了」の状態になっている「申込番号」を選択
- 「開通手続きをする」を選択するとアクティベーションコードが画面上に表示される
なお端末によっては「開通手続きをする」を選んだタイミングで、アプリ上でeSIMの書き込みができる状態になります。その場合は画面の案内に沿って手続きを進めれば問題ありません。
アプリで書き込みができない場合は、別の端末にコードを表示させながら以下の手順で進めます。
- 設定メニューを開く
- 「モバイルネットワーク」の横にある「+」を選択
- 「代わりにSIMをダウンロードしますか?」を選択、メッセージを確認し「次へ」を選択
- 別の端末で表示しているアクティベーションコードを読み込み、「有効化」を選択
- 書き込みが完了したら必要に応じて端末を再起動する
一見複雑な手順と感じるかもしれませんが、画面の指示に沿って進める場面がほとんどでそれほど難しくありません。

おまけ:楽天モバイルの物理SIMからeSIMに切り替える方法


再発行手順は以下の通りです。
- my 楽天モバイルにアクセスする
- トップ画面の「契約プランを表示」をタップする
- 「各種手続き」→「SIM交換」の順にタップする
- SIM交換・再発行の理由選択で「その他」をタップする
- SIMカードタイプの「eSIM」をタップする
- 「再発行を申請する」をタップする
再発行申請後「eSIMプロファイルダウンロードのお願い」というメールが届きます。
このメールが届いたタイミングでeSIMの開通手続きが可能です。あとはさきほどの「楽天モバイルのeSIMの使い方:設定方法」の手順に従って初期設定をしてください。
まとめ
以上、楽天モバイルのeSIMについて解説しました。
ポイント
- 楽天モバイルはeSIMが用意されている
- eSIMは従来の物理SIMより手続きが簡単
- 他の回線との併用も可能
- 楽天モバイルのeSIMは申し込み方法が分かりづらいので注意
- eSIMの動作保証端末はRakuten Miniのみ
- Pixel 4やXR以降のiPhone(新型iPhone SE含む)でも使えるが、あくまでも自己責任
- 物理SIMを申し込んだ場合は、my 楽天モバイルからeSIMに切り替えられる
ただし、楽天モバイルはそのまま申し込むと物理SIMになってしまうので要注意です。必ず、申し込み完了直前の確認画面で「eSIM」に変更してくださいね。
また、iPhoneやGoogle Pixel 5といったeSIM対応端末はすべて「動作保証外」です。あくまでも自己責任での利用になることを理解したうえで申し込みをしましょう。