近頃勢いを伸ばしてきている楽天モバイル。3大キャリアau/docomo/softbankを抑えて
・携帯キャリアの新料金プランで乗り換え先第1位
・大手4キャリア総合満足度3回連続第1位
という輝かしい実績を残しています。
そんな楽天モバイルですが、日本全国どこでも楽天回線に対応していないのが少々残念なところ。
そんな時に活躍してくれるのは「rakuten casa」。です。
rakuten casaは自分の家に楽天回線の小さな基地局を設置することができるサービスですが、「rakuten casaって意味ないの?」というような質問をよく聞かれるので、この記事ではそんなrakuten casaについて詳しくご紹介していきます。
結論から申し上げますと
ココがポイント
・rakuten casaは自宅に楽天回線の基地局を置けるサービス
・設置は無料で楽天回線圏外の地域でも4G通信が利用できる
・設置には楽天モバイル指定の光回線に契約していることが必要
・一部の人たちを除いてrakuten casaは設置する意味がないかも
詳しく見ていきましょう。
なお、楽天モバイルの最新エリア状況については下記記事を参考にしてください!
目次
rakuten casaとは?基本情報をチェック|楽天モバイルで通信状況を改善!
rakuten casaは楽天回線の小さな基地局を自宅に設置することができるサービスです。
これを家庭に設置する事で楽天モバイルの回線状況を改善させることができます。
楽天回線圏外の地域でも楽天回線が使えるようになりますし、楽天回線圏内での地域では今まで以上に強力な楽天回線を利用することができます。
「自宅に4G回線の基地局を設置できる!」
という感じですね。
以前まで楽天回線圏外での利用は月5GBまでの制限がありましたが、現在ではauローミングエリア内でも無制限になった事でrakuten casaの必要性は減ってしまいました。
とはいえ、現在でも繋がりにくい場所があるのは事実で、そのような場合には役に立ちますよ・
rakuten casaの設置条件・料金は?
rakuten casaは誰でも設置することができるというわけではありません。
個人と法人それぞれのrakuten casaの設置条件は以下の通りです。
個人
◯楽天モバイルに契約していること
◯楽天モバイル指定(以下)の光回線に契約していること
・フレッツ 光ネクスト楽天ひかり
・ドコモ光
・SoftBank光
・ビッグローブ光
・OCN光
・ぷらら光
・So-net光プラス
・フレッツ 光マイタウン ネクスト
・J:COM NET
・auひかり
・NURO光(法人の場合)
そのため
「光回線には契約してないけど、rakuten casaを設置したい!」
と思っている方はその前に上記いずれかの光回線に契約する必要が出てきますね。
法人
法人の場合は「楽天ひかりに契約していること」のみが条件です。
Rakuten Casaの料金
Rakuten Casaはレンタル料金が無料で、事務手数料も2023年3月24日以降無料になっています。
つまり、Rakuten Casaを設置しても余計な費用はかかりません。
自宅の楽天回線の改善をしたい場合は、とくにお金をかけずにRakuten Casaを設置できるんです。
rakuten casaを利用するメリット
ここではrakuten casaを利用するメリットをご紹介します。
「rakuten casaって意味ないの?」
と言われがちですが、ちゃんとメリットは存在します。
使用料が無料、設定がかんたん
rakuten casaは使用料無料なのが1つ目の大きなメリットです。
以前まではポイント還元により実質無料でしたが2023年6月時点では設置にかかる事務手数料が無料に。
また、「自宅に小さな基地局を設置する」と考えると、値段がとても高そうに思えるかもしれませんが、実はrakuten casaはレンタル品なので機械の料金が発生しません。
月額使用料も一切発生しません。
設定も非常に簡単で、自宅のインターネット回線のルーターのLANポートとRakuten CasaのWANポートをLANケーブルで接続するだけでOKですよ。
ただ、rakuten casaはレンタル品なので最後は返却しないといけません。
そのため、返却を忘れてしまったり紛失してしまった場合は20,000円(非課税)が発生してしまうので、その点は注意が必要です。
楽天回線圏外でも楽天回線を利用できる
rakuten casaを設置する事で楽天回線圏外の地域でも楽天回線が利用できるようになるのは先述の通りです。
ただ2023年6月からは「Rakuten最強プラン」の登場によってau回線エリアでも無制限になり、5GBまでという制限は撤廃されました。
「楽天回線圏外の地域でも通信し放題になる」ということがメリットでしたが現在ではあまりメリットではないのかもしれません。
不安定な通話の品質を改善できる
rakuten casaを設置する事で不安定な通話の品質を改善することができるようになります。
通話はWi-Fiを使用せずに楽天回線を使用しますが、そこが不安定だと通話の品質がそのまま不安定になってしまいます。
LINEなどの通話サービスを使用する分には関係ありませんが、Rakuten Linkで通話を頻繁にする方にとっては嬉しいポイントでしょう。
通話の品質が微妙なのはとてもストレスになりますからね。
これは楽天モバイルに契約している全てのユーザーが享受できるメリットであると言えます。
お客さんに喜んでもらえることも(店舗経営者限定)
このメリットはお店を経営している人限定になりますので、そうでない方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
例えば、楽天回線圏外にお店を構えていて来店したお客さんが楽天モバイルを使っていた場合、そこにrakuten casaを設置する事でそのお客さんはお店でも高品質な回線を利用することができ、顧客満足度に繋がりますよね。
外出先でスマホの通信環境が悪くなるというのはかなり不安なことです。
自分のお店にrakuten casaを設置するだけで、楽天モバイルユーザーに喜んでもらえるのは嬉しいことですよね。
自分も楽天モバイルを使ってるとなったらさらにお得です。
実はrakuten casaにはこのようなメリットもあります。かなり限定的ではありますが…。
rakuten casaを利用するデメリット|設置の手間や返却ミスに注意
ここではrakuten casaを利用するデメリットをご紹介します。
申し込み前に問い合わせが必要
rakuten casaを楽天モバイル公式サイトで調べると、以下の文言が記載されています。
Rakuten Casaのお申し込みをご希望の場合、お手数をおかけしますが、下記専用フォームに必要な情報を入力のうえ、お問い合わせください。
専用フォームに入力していただいた内容をもとに、電波状況の調査などを実施し、調査結果に応じてRakuten Casaのお申し込みをご案内しております。引用元:楽天モバイル公式サイト(https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/10000490/)
rakuten casaを申し込むには、まず専用フォームの楽天モバイルご利用者様用電波改善・調査依頼に必要事項を入力し、入力した内容に応じて楽天モバイルが電波状況の調査を行います。
その調査結果に応じてrakuten casaが申し込めるかどうか決まるので、必ずしもrakuten casaが利用できるとは限りません。
インターネット回線が通っていないと使えない
rakuten casaはインターネット回線が通っていないと使うことができません。
rakuten casaを設置してもインターネット回線がそもそも通っているので、家の中でrakuten casaの回線をガッツリ利用することが全然ない!なんていう人もかなり多くなるかと思われます。
それでもやはりメリットの項でご紹介した「通話品質が改善できる」というポイントはユーザーによってはかなり大きいメリットになりますので、この理由だけで一概に「rakuten casaは意味が無い」と断定することはできません。
紛失や未返却時は20,000円の違約金がかかる
Rakuten Casaは無料で使えますが、紛失したり契約を終了しても未返却だったりすると違約金20,000円がかかります。
かなり高額な追加出費になってしまうので、ご注意ください。
電気代は自己負担
rakuten casaにかかる電気代はもちろん自己負担となります。
とは言っても、年間3,000円も発生しない程度、月額200円くらいなのであまり気になるところではありませんが、それでもやはり電気代がちょっと上がるのは嫌だなと思う方には向いていないかもしれません。
電気代はrakuten casaの唯一の維持費となりますね。
勝手に電源を切ることができない
実はrakuten casaには「電源は勝手に切っちゃいけない」といルールが存在します。
rakuten casaを設置した人は「基地局の運営者」という立場になります。そのため、電源を勝手に切ってしまうことは「基地局の電源を勝手に切る」ということになり、この行為は電波法に違反してしまうことになります。
そのため、勝手に電源を切って電気代を節約することはできません。
これと全く同じ理由で、rakuten casaを他人に勝手に貸したり譲渡したりすることも当然できません。
また、同じ建物内だとしても勝手に他の部屋に移動させる等も行うことができません。
基本的には
・勝手に電源を切ってはいけない
・場所は固定される
と考えていただけるとわかりやすいでしょう。
これが原因で返却ができなかったり紛失してしまった場合は違約金が22,000円発生するので注意してください。
他のユーザーにタダ乗りされる可能性も
rakuten casaを設置するということは、は自宅に楽天回線の基地局を設置するということになります。
そのため、その電波は自分の家の外にも発信され、自分の隣に住んでいる人やたまたま通りかかった人に自分の家のrakuten casaの電波がタダ乗りされてしまう恐れがあります。
どんな端末でも利用できるわけではない
rakuten casaは楽天回線を利用できるようにする機械ですので、楽天モバイル公式サイトの方で「楽天回線に対応していない」という表示がされているスマホは使えない可能性があります。
必ずrakuten casaが使えなくなるというわけではありませんが、楽天モバイルの方では一切動作保証がされていないので、完全自己責任ということになります。
rakuten casaは意味がないのか
果たしてrakuten casaは完全に意味が無いサービスであると言えるのでしょうか。
結論としては
「恩恵をフルに受けられるのは一部の人だけど、完全に意味が無いとは言えない」
という感じになります。
「rakuten casaはめちゃくちゃお得だからみんな今すぐに申し込むんだ!」
と言いたくなるほどお得というわけでは無いということですね。
ただ、家ではインターネット回線を使うとしても、間違いなく通話の品質は向上しますし、そもそも使用料すら発生しません。
rakuten casaの恩恵を最大限受けやすい人は以下のような人になるでしょう。
・家でRakuten Linkでの通話を頻繁に行う
・楽天回線圏外の地域にお店を構えている人
もちろん、それ以外の人でもSNS上で口コミを見てみると「通信がかなり早くなった!」と満足している方もかなり多いので、完全に意味が無いというわけでは無いことがわかると思います。
最後に
今回はrakuten casaのご紹介をしました。
今回のご紹介した内容をまとめると以下の通り
ポイント
・rakuten casaは自宅に楽天モバイルの基地局を設置することができるサービス
・楽天回線圏外の人は楽天回線を利用することができるようになる
・2023年6月以降は新プランにより必要性がほぼない
rakuten casaは万人にオススメできるものではありませんが、一部の人たちにとってはとても嬉しいサービスであることは間違い無いです。
自分はrakuten casaの恩恵を受けることができるのかどうか、しっかりと考えてから申し込んでみてくださいね。
ただ、設置にかかる費用は実質無料なので
「とりあえず設置してみて気に食わなかったら返却する」
という選択肢を取っても良いかもしれません。
また、rakuten casaについてわからなくなったらこの記事に戻ってきてみてくださいね!