



楽天モバイルを会社などの事業用に使いたいものの、法人契約ができるかわからず困っていないでしょうか。
楽天モバイルには、個人向け以外に法人向けのプランも存在しています。
この記事では、楽天モバイルの法人向けプランの特徴を、大手キャリアと比較しつつ解説します。
目次
スマホの法人向けプランとは?個人向けとの違い
一般の人がスマートフォン回線を契約する際は個人向けプランとなりますが、会社などで一括で複数の回線を用意する場合に契約することとなるのが法人向けプランです。
個人向け・法人向けのどちらも、通信や通話ができることは変わりません。
法人向けプランを会社などで導入するメリットは、回線数やプラン、請求などをまとめて管理できることです。
例えば楽天モバイルの法人向けプランの場合は、管理コンソールを使ってプランや回線数を自由に変更できますし、請求書もまとめて閲覧・印刷可能です。


楽天モバイルは法人でも申し込みが可能ってほんと?
楽天モバイルは個人向けのサービスだけでなく、法人向けにもサービスを展開しています。
ただし、楽天モバイルの最新プラン・Rakuten UN-LIMITⅥは、残念ながら法人向けに展開されていません。
もちろん、各社員が各々でRakuten UN-LIMITⅥを申し込み利用することは可能です。
しかし、法人として一括で複数のRakuten UN-LIMITⅥ回線を契約・管理することはできないのでご注意ください。

法人向けの楽天モバイルは、ドコモ回線を使ったMVNOのサービス
法人向けに展開されている楽天モバイルは、ドコモから回線帯域の一部を借りて展開している「MVNO」と呼ばれるタイプのサービスです。

料金プランは使い放題ではなく、月間の通信量が決まっているタイプとなっています。
しかし契約期間の縛りはなく、いつ解約しても違約金はかかりません。
手軽に導入でき、解約のハードルも低いので、法人向けスマホ回線の選択肢としては要検討と考えられます。
なお、ドコモから回線帯域の一部を借りて運営しているサービスということで、お昼や夜間などの利用者が多い時間帯は回線が混み合い、速度が落ちる場合もあります。
インターネット通信などを常時快適なスピードで行いたい場合は、少々注意が必要です。
楽天モバイルの法人向けサービスにおける月額料金
楽天モバイルの法人向けプランでは、データ通信用のSIMと音声通話対応SIM、そして監視カメラなどで使える「IoT用上り専用大容量プラン」を提供しています。

楽天モバイル・法人向けプランの月額料金 | |
200kbpsの低速通信のみ | 1,375円 |
3.1GB | 1,760円 |
5GB | 2,365円 |
10GB | 3,256円 |
20GB | 5,225円 |
30GB | 6,765円 |

料金設定は、以前展開されていたドコモ・au回線の旧楽天モバイルに近い仕様となっています。
個人向けのRakuten UN-LIMITⅥは1GBまで月額0円、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、以降は無制限で3,278円となっているので、料金設定は大きく異なっていますね。
なお通話料金は楽天でんわアプリの利用で30秒11円、月額935円のオプション契約で5分かけ放題も利用できます。
IoT用上り専用大容量プランは、下り速度は最大200kbpsに固定、データを送信する上り速度は50GB・100GBなら50Mbps、無制限プランは最大1Mbpsとなっています。
上り専用大容量プランの月額料金 | |
50GB | 1,595円 |
100GB | 2,486円 |
実質無制限 | 5,995円 |
サーバーへのアクセスなどに活用できるグローバル固定IPも、月額550円でオプション契約が可能です。
監視カメラやドライブレコーダーなど、常時データの外部への送信ができる回線を手軽な料金で使いたい場合は、専用プランも検討してみてください。
端末のセット購入にも対応!

参照:楽天モバイル公式サイト(https://mvno.mobile.rakuten.co.jp/business/)
楽天モバイルの法人向けプランでは、AQUOS sense4 lite を一括25,001円で購入できるなど、様々な端末とのセット購入にも対応しています。
SIMカードだけでなく、通信・通話に使う端末も、楽天モバイルで揃えることができますよ。
大手キャリアの法人向けプランと比較して、楽天モバイルはお得なの?
ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアでも、法人向けのプランが展開されています。
楽天モバイルの料金設定はお得なのか、大手キャリアと料金を比べてみました。

ドコモと楽天モバイルで法人向けプランを比較!
ドコモの法人向けプランは、個人向けと同様、主に最大7GBまで段階的に料金が上がるギガライトと、使い放題のギガホプレミアを選べます。

ドコモと楽天モバイルで法人プランの料金を比較! | ||
ドコモ(5Gギガホプレミア、5Gギガライト) | 楽天モバイル | |
小容量 | 3,465円(~1GB)、4,565円(~3GB)、5,665円(~5GB)、6,765円(~7GB) | 1,760円(3.1GB)、2,365円(5GB)、3,256円(10GB) |
大容量 | 7,315円※3回線以上契約時6,215円、2回線以上契約時6,765円 | 5,225円(20GB)、6,765円(30GB) |
小容量プランは、楽天モバイルのほうが安くたくさん通信を行えます。
大容量プランは20GBで十分なら楽天モバイル、20GB以上使うのであれば、2回線以上利用をする予定がある場合はドコモの5Gギガホプレミアの方が割安です。

auと楽天モバイルの法人向けプランを比較!
auと楽天モバイルでも、法人向けプランを比べてみました。
auと楽天モバイルで法人プランの料金を比較! | ||
au(ピタットプラン 5G、使い放題MAX 5G) | 楽天モバイル | |
小容量 | 3,465円(~1GB)、4,928円(~4GB)、6,578円(~7GB) | 1,760円(3.1GB)、2,365円(5GB)、3,256円(10GB) |
大容量 | 7,238円※3回線以上契約時6,138円、2回線以上契約時6,688円 | 5,225円(20GB)、6,765円(30GB) |
auもドコモと同様、小容量プランはもれなく楽天モバイルの方が割安で、大容量プランは2回線以上を20GB以上使うのであればauがお得です。

ソフトバンクと楽天モバイルの法人向けプランを比較!
最後に、ソフトバンクと楽天モバイルで法人向けプランを比較してみました。
ソフトバンクと楽天モバイルで法人プランの料金を比較! | ||
ソフトバンク(ミニフィットプラン+、メリハリ無制限) | 楽天モバイル | |
小容量 | 3,278円(~1GB)、4,378円(~2GB)、5,478円(~3GB) | 1,760円(3.1GB)、2,365円(5GB)、3,256円(10GB) |
大容量 | 7,238円※3回線以上契約時6,028円、2回線以上契約時6,578円 | 5,225円(20GB)、6,765円(30GB) |
ソフトバンクは小容量プランの上限が3GBまでしかなく、やはり楽天モバイルのほうが料金設定が割安です。
大容量プランは、20GB以上を2回線以上で使うならソフトバンクのメリハリ無制限のほうが安価となっています。
楽天モバイルを法人プランで契約する手順は?
楽天モバイルの法人プランは、公式サイトから見積もりや申込みを行えます。
10回線まではWeb上で申込可能、11回線以上の場合は専用の問い合わせフォームで連絡をすれば、担当者から連絡を受けて手続きを進められます。
10回線までを契約する場合の手順は、以下のとおりです。
- 公式サイトの申込ボタンを押し、見積書を作成する
- 申込書や必要書類を準備し、郵送する
- 最短3営業日で納品が行われる
申込時に用意する必要書類は、以下のとおりです。
- 法人確認書類となる、発行日から3ヶ月以内の印鑑証明または登記事項証明書
- 担当者の名刺、社員証の写し、法人名記載がある健康保険証のいずれか
- 担当者の本人確認書類(運転免許証など)
- 有効期限が10日以上あるMNP予約番号(他社から乗り換える場合のみ)

楽天モバイル以外にも法人契約できる格安SIMはある?
楽天モバイル以外にも、法人契約に対応する格安SIMは色々あります。
主な法人プランを提供する格安SIMを、紹介します。
Yモバイルは2回線以上契約で月額770円割引!
Yモバイルはソフトバンクが手掛ける格安SIMで、法人向けのプランを展開しています。
料金設定は個人向けプランと同じですが、法人契約割引があるので2回線以上を契約すれば月額770円の割引を受けることが可能です。
Yモバイルの法人向けプラン | ||
通常月額料金 | 法人契約割引適用時 | |
シンプルS(3GB) | 2,178円 | 1,408円 |
シンプルM(15GB) | 3,278円 | 3,388円 |
シンプルL(25GB) | 4,158円 | 2,508円 |

またYモバイルは、月額770円で10分かけ放題の「だれとでも定額」を利用したり、月額1,870円で無制限のかけ放題「スーパーだれとでも定額(S)」を利用できたりします。
通話の機会が多い場合は、かけ放題が充実しているYモバイルの法人契約も検討してみてください。
通信に使うスマートフォンは、iPhone SEやAndroid One S8、ガラケーのDIGNOケータイ3など、Yモバイルで販売されている機種を選択可能となっています。

Y!mobile公式サイト
UQモバイルも法人向けにプランを展開中!
UQモバイルはKDDIが展開している格安SIMで、au回線が使われています。
UQモバイルの法人向けプランは、個人向けプランと同じ料金設定です。
UQモバイルの月額料金 | |
くりこしプランS(3GB) | 1,628円 |
くりこしプランM(15GB) | 2,728円 |
くりこしプランL(25GB) | 3,828円 |

通信に使うスマートフォンがない場合、iPhone SEかGalaxy A21のセット購入も可能となっています。
月額770円の10分かけ放題や、1,870円の無制限かけ放題などももちろん利用可能です。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
mineoはドコモ、au、ソフトバンク回線に対応!
mineoの法人向けプランは、ドコモ、au、ソフトバンク回線から好きなものを選んで契約可能です。

監視カメラなどで活用できる「IoTソリューション」や「M2Mアクセス」、社内ネットワークへアクセスできる「VPN-SIM」など、スマホ向けプラン以外にも幅広いサービスが提供されています。
料金設定は使用する回線ごとに異なっていて、最安のAプラン(au回線)における月額料金は以下のとおりです。
mineo・Aプランの月額料金 | |
500MB | 1,441円 |
3GB | 1,661円 |
6GB | 2,409円 |
10GB | 3,443円 |
20GB | 5,049円 |
30GB | 7,161円 |
2回線以上を契約した場合は、月55円の複数回線割引も受けられますよ。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
まとめ
今回は、楽天モバイルの法人向けプランについて解説しました。
ポイント
- 楽天モバイルの法人向けプランは、ドコモ回線を使ったMVNOのサービス
- Rakuten UN-LIMITⅥは法人契約に非対応
- 法人向けプランでは複数のSIMを一括で管理できる
- 最低利用期間がなく、違約金不要で解約できる
- AQUOS sense4 liteなどのセット購入にも対応!
- 大手キャリアと比べた場合、20GB以下に通信量が収まるなら料金的にお得となる
- 楽天モバイル以外にも、YモバイルやUQモバイル、mineoなどで法人プランが展開中!
楽天モバイルの法人向けプランは、安価な月額料金で手軽に事業へ導入できるのが魅力です。
会社などで新しく携帯電話などの環境を導入する際は、今回の解説を参考にしてください。