


手持ちのスマホそのままであれば、新しい端末代金も発生しませんし、データ移行もなくて楽チンですもんね。それに最近のスマホは1年や2年じゃ壊れませんから「乗り換えはしたいけど、本体は新しくしたくない」という方はたくさんいらっしゃるかと思います。
ただ、実はauのスマホは一部格安SIMでは利用できなかったり、事前に特別な手続きが必要だったりとややこしい部分があるんです…。
ということで、この記事では様々な例を挙げつつ、auスマホを格安SIMで使う際の注意点を解説します。
最後まで読めば、初心者の方でもauスマホを安心して格安SIMで利用できるようになるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
格安SIM・格安スマホとは?
「格安SIM」や「格安スマホ」は、その名のとおり月額料金が「格安価格」の携帯事業者を指します。
ドコモ・au・ソフトバンクといった「キャリア」と比べると、月額料金が半額以下になることもあるくらいお得なことが特徴です。

なぜ格安SIMがそんなに安いのかというと、自社で回線設備を保有せずに、キャリアから回線を借りているからです。
通信設備の開設や保持には多額の料金が掛かります。だからこそ、キャリアの料金は割高なのですが、格安SIMはそのコストをばっさりカットできます。
もちろん、通信設備のレンタル費用はかかりますが、それでも自社で保有するよりコストは低いので、格安SIMは極限まで料金を安く抑えることができます。

auから格安SIMへの乗り換えをおすすめする5つの理由!
auから格安SIMへ乗り換えると、次の5つの嬉しいメリットがあります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
- スマホ料金が安くなる
- au回線ならSIMロック解除なしで乗り換え可能
- au回線なら電波エリア範囲は変わらずつながる
- au対応の格安SIMが多い
- 契約期間外に解約しても解約金がほとんどかからない
スマホ料金が安くなる
auから格安SIMへ乗り換えると、スマホの月額料金が大幅に安くなります。
キャリアと格安SIMではデータ通信容量が異なるので単純な比較はできませんが、今回はauの「ピタットプラン 5G/4G(1GB~4GB)」とmineoの「マイピタ(デュアルタイプ5GB)」を比較してみましょう。
auとmineoの月額料金比較 |
||
au |
mineo |
|
料金プラン |
ピタットプラン 5G/4G |
マイピタ デュアルタイプ |
月間通信容量 |
1GB~4GB |
5GB |
月額基本料金(税込) |
3,278円 |
1,518円 |

上記のように、auよりmineoの方が通信容量が多いにもかかわらず、月額料金はなんと半額以下になります。
このように、auから格安SIMに乗り換えれば、月々の通信費を大幅に節約できることが最も大きなメリットです!
au回線ならSIMロック解除なしで乗り換え可能
乗り換え先の格安SIMがau回線に対応している場合は、SIMロック解除なしで現在の端末を継続利用できます。
SIMロックとは、契約した回線以外ではスマホが使えなくなるというシステムなので、通常は携帯事業者を乗り換える際はSIMロックの解除手続きが必要です。

しかし、au回線を借りている格安SIMなら回線自体は変わらないので、契約する携帯事業者が変わっても端末は引き続き使えます。
ほとんどの格安SIMはau回線のプランにも対応しているため、基本的にはSIMロックなしで格安SIMに乗り換えられると考えていいでしょう。
ただし、一部の格安SIMはau回線に対応していないため、乗り換えるときは回線の種類を必ず確認しておきましょう。

au回線なら電波エリア範囲は変わらずつながる
au回線を採用している格安SIMなら、対応エリアやつながりやすさが現在と変わらないこともメリットです。
au回線を選べる格安SIMの場合は、基本的な回線の条件はauキャリアを契約しているときと同じです。つまり、今までと同じようにスマホを使えるということです。
ただし、格安SIMはキャリアの回線を借りているため、キャリアと比べると混雑が発生しやすく、時間帯によっては通信が遅くなることもあります。
UQモバイルはauのサブブランドなので、格安SIMの中では通信速度が特に安定していると評判です。速さと安さを両立させたい場合はUQモバイルがおすすめです。

au対応の格安SIMが多い
先ほどもお話ししたように、多くの格安SIMはau回線に対応しているため、対応エリアやSIMロック解除の心配がありません。
格安SIMにもさまざまな事業者がありますが、auユーザーはau回線に対応している格安SIMを選べば、安心して乗り換えることができるでしょう。
契約期間外に解約しても解約金がほとんどかからない
auは現在こそ解約金が最大1,100円(税込)と減額されていますが、2019年9月以前に契約している場合は最大10,450円(税込)の解約金がかかっていました。
格安SIMはそもそも「最低利用期間」や「契約期間」という縛りがないことが多く、基本的にはいつ解約しても解約金がかかりません。
そのため、auから格安SIMに乗り換えた後も、気軽にまた別の格安SIMに乗り換えることができます。

契約の縛りがないためフレキシブルに携帯事業者を選べることも、格安SIMの大きな魅力だと言えるでしょう。
auスマートフォンをau回線の格安SIMで使う注意点
冒頭でもご紹介しましたが、auスマートフォンは実は様々な注意点を抱えているので、格安SIMに乗り換える際はしっかり確認しておく必要があります。
まずは、auからau回線の格安SIMに乗り換える際に知っておきたい注意点からみていきましょう!

注意点①:3Gのみ対応の古い機種は、格安SIMに非対応で利用できない

au回線の格安SIMは、4G通信のみでの提供となっているためです。
例えば、iPhoneの場合4sまでは3G通信にしか対応していないので、格安SIMに乗り換えても使えないことになってしまいます。au系列の格安SIMに乗り換える場合は、利用予定のスマホが4G通信に対応しているかしっかり確認してくださいね。
注意点②:VoLTE対応可否で、契約するSIMカードの種類が変わる
au系列の格安SIMの場合「VoLTE」という規格に対応しているスマホと非対応のスマホで、契約するべきSIMカードの種類が異なります。
選ぶべきSIMカードの種類 | |
VoLTE対応 | マルチSIMと呼ばれる、VoLTEに対応するSIMカード |
VoLTE非対応 | 標準SIM(Microとnano、標準サイズがあるので、手持ちの機種に合うものを選ぶ) |
2015年頃より発売された機種は基本的にVoLTE対応なので、マルチSIMで契約することになります。マルチSIMは切り離す際に3種類のサイズに自由に調整できるので、VoLTE非対応のSIMカードと違ってサイズを選ぶ必要はありません。
一方VoLTE非対応のスマホの場合は、機種によって適切なサイズのSIMカードを選択する必要があります。

VoLTEは、音声通話をきれいな音声で行うための規格
VoLTEとは、音声通話をよりクリアな音声で行うために対応している必要がある規格です。
以前は携帯電話の通話音質は低めでしたが、VoLTEが出てきてから、より音声通話がクリアに聞き取りやすくなりました。

VoLTE非対応のau回線SIMカードは、UQモバイルやmineoといった限られた格安SIMでのみ使える
ちなみに、au回線に対応する格安SIMの中には、IIJmioや楽天モバイルなど、VoLTE対応のマルチSIMカードしか提供していない会社もあります。
UQモバイルやmineoであればVoLTE非対応のSIMカードを申し込むことが出来るので、VoLTE非対応スマホを格安SIMで使いたい場合は乗り換え先にご検討くださいね。
注意点③:2017年夏までに発売されたVoLTE対応スマホは、au回線のSIMで使うとしてもSIMロック解除が必要
VoLTE対応のauスマートフォンを格安SIMで使う場合、機種によっては、au回線の格安SIMに乗り換えるとしてもSIMロック解除が必要です。
格安SIMは通常、購入した携帯会社と同じ回線の格安SIMで使うなら、SIMロックを解除する必要はありません。


一方で、VoLTE非対応のスマホや2017年秋以降に発売された機種は、au回線の格安SIMでならSIMロックがかかったまま利用することができます。




「動作確認済み端末一覧」ではお手持ちのスマホが
- その格安SIMで問題なく利用できるか
- 対応しているSIMカードはどれか
- SIMロック解除は必要か
が全てわかります。
お手持ちのスマホがVoLTE対応か、いつ発売されたのかを考えるよりも「動作確認済み端末一覧」を確認するのが早いですので、ぜひ契約前にチェックしてみてくださいね。
注意点④:auの各種サービスは使えなくなる、au WALLETプリペイドカードでポイント付与がなくなる
それから、もちろんではありますが、auで提供されているサービスは、格安SIMでは利用することができません。
動画サービスや有料アプリなどを契約して使っている方は、解約に合わせて使えなくなるのでご注意ください。

プリペイドカードを便利に使いたい場合は、KyashやLINE Payカードなどのauユーザー以外でも使えるサービスに乗り換えましょう。
au回線でオススメの格安SIM詳細!
auスマートフォンは、ドコモ回線やソフトバンク回線の格安SIMで使える?
auスマホは、ドコモやソフトバンクといった他社回線の格安SIMでも利用可能です。
しかし利用にあたって手続きが必要だったり、機種によっては利用不可だったりもするので、契約前に「お手持ちのスマホが問題なく利用できるのか」をしっかり確認する必要があります。
ということで、ここからは、auスマホを他社回線で使う際の注意点を解説していきます。
auスマホであってもSIMロック解除をすれば、データ通信や音声通話自体は可能
auスマホをドコモやソフトバンクの回線を使った格安SIMで使う場合は、SIMロック解除が必須です。



2015年4月23日より前に発売された機種は、SIMロック解除に対応していない
auスマホは、2015年4月23日以降に発売された機種のみSIMロックを解除できます。
期間外に発売された機種は、SIMロック解除ができないため、au回線の格安SIMで使うしかありません。
au回線でオススメの格安SIM詳細!

Androidスマートフォンは対応する周波数帯が異なり、快適に通信できない場合あり
auのAndroidスマートフォンはau回線向けに設計されているので、実はドコモやソフトバンクの回線での通信に対応しきれていません。
例えばドコモの「Band19」やソフトバンクの「Band8」といった、地方などで広く使われている周波数帯には対応していないことが度々あります。
使われる周波数帯に完全に対応できていない機種を使うと、地方や屋内などの一部エリアで圏外になるなど、電波受信がうまく行えない場面が発生します。


他社回線での通信自体には対応していても、機種が完全対応できていないと快適に使えない恐れがあるので、ご注意ください。
使われる電波の相性の関係もあり、auのAndroidスマホは、UQモバイルなどau回線の格安SIMで使うのがおすすめです。
au回線でオススメの格安SIM詳細!
auスマートフォンを格安SIMで使う場合は、APN設定も必要
さて、ここまでauスマホが格安SIMで快適に使えるかをご紹介してきましたが、実は手持ちのスマホを格安SIMで使う場合、契約後の初期設定も必要となります。
iPhoneの場合は、契約先の用意している専用のURLからデータをダウンロード・設定アプリの「プロファイル」からインストールすれば完了です。
Androidは設定アプリの「APN」からデータを手入力し、設定を適用させれば通信可能になりますよ。契約した格安SIMの公式サイトや説明書に必要な情報が記載されているので、忘れずにチェック・設定を行ってくださいね。
これらの設定は、どの系列の格安SIMへの乗り換えでも必要となりますので、念頭に置いておいてくださいね。

手続きが面倒・相性に問題がある場合は、乗り換え時に機種変更しよう
ここまで解説した注意点を見て、ちょっと手続きや相性問題を面倒に感じてしまった場合は、乗り換えに合わせて新しいスマートフォンを購入するのがおすすめです。

格安SIMとセット購入できるスマートフォンはAndroidが主流ですが、UQモバイルやYモバイルなど、iPhoneをセット購入できるものもあります。必要な機能やスペックをもとに自分に合うスマホを見つけて、乗り換え時にセット購入してみてくださいね。

まとめ:auスマホはau回線の格安シムで利用する場合であっても、SIMロック解除が必要なことがあるので要注意!
いかかでしたか。
今回は、auスマートフォンを格安SIMで使う場合の注意点を解説しました。
ポイント
- VoLTE非対応のauスマートフォンは、UQモバイルやmineoなどでマルチSIMでないSIMカードを使って通信する
- 2017年秋より前に発売されたVoLTE対応auスマホは、SIMロック解除をしなければ格安SIMで使えない
- ドコモやソフトバンクの回線を使っている格安SIMを利用する場合も、SIMロック解除が必須
- SIMロック解除はMy auなら無料、auショップでは3,000円(税抜)の手数料がかかる
- ドコモやソフトバンクの格安SIMで使う場合、回線とスマホの対応する周波数帯が異なり、場所によっては電波が繋がりづらくなることも
- 面倒に感じた場合は、乗り換え先でスマートフォンをセット購入するのがおすすめ
いずれにしても「手持ちのスマホがそのまま快適に使える」というケースは少ないですので、当記事を参考に、乗り換えの準備を進めてくださいね!