



WiMAXは自宅や外出先で使えるモバイル回線のサービス、固定回線は自宅でのみ使えるサービスとなっています。
インターネット回線を導入するにあたって、WiMAXと固定回線のどちらを選ぶべきか迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、WiMAXと固定回線の料金や速度、申込みなどについて比較を行います。
最後まで読めば自分が選ぶべき選択肢がどちらかをしっかり決められるので、解説を参考にしてくださいね。
目次
WiMAXは、モバイル回線を使った通信サービス

出典:UQ WiMAX公式サイト(https://www.uqwimax.jp/wimax/plan/gigahodai_plus2/)
WiMAXは、UQコミュニケーションズのモバイル回線を使っている通信サービスです。

最新の「WiMAX +5G」では5G通信にも対応し、従来の4G LTE回線と比べてさらに高速な下り最大2.7Gbpsに対応しました。

出典:UQ WiMAX公式サイト(https://www.uqwimax.jp/wimax/plan/gigahodai_plus2/)
WiMAXには色々な種類がありますが、今回比較対象として設定しているUQ WiMAXは月額料金が4,950円となっています。
25ヶ月間は割引が適用され、4,268円という低価格で利用できますよ。

固定回線は、自宅まで直接ケーブルが引かれる通信サービス

出典:au公式サイト(https://www.au.com/internet/)
固定回線は、外から自宅まで直接ケーブルがつながっているインターネット回線サービスです。
使える場所は自宅に限られますが、その分ケーブルがしっかり接続されているため安定した高速通信を行えますよ。
固定回線にもいくつかの種類があり、例えば光ファイバーを用いていて上下最大1Gbpsなど高速な「光回線」や、ケーブルテレビ会社が提供する「ケーブルテレビ回線」、古いものだと電話回線を用いてインターネットを使うADSLなども含まれます。
たくさん種類があるため、今回は固定回線の中から「auひかり」をWiMAX(UQ WiMAX)とのメインの比較対象に選びました。

auひかりはが展開している固定回線で、auやUQモバイルとのセット割に対応しています。
UQ WiMAXもauと同じKDDIのグループ企業であるUQコミュニケーションズが展開しているため、auやUQモバイルとのセット割に対応、比較的近い立場の存在です。

WiMAXと固定回線を徹底比較!料金・速度・エリア・申し込み手続きなどの違いをチェック!

出典:UQ WiMAXオンラインショップ(https://shop.uqwimax.jp/shop/lineup/)
WiMAX(UQ WiMAX)と固定回線(主にauひかり)で、エリアや料金、速度などの違いを比べてみました。

WiMAXと固定回線のエリアの違い
WiMAXと固定回線は、どちらも提供エリアが決まっているサービスです。
WiMAXは、どのプロバイダで契約してもUQ WiMAX公式サイトに記載されているエリアマップに当てはまる場所で利用可能です。
固定回線はサービスごとに対応エリアが大きく異なり、auひかりやフレッツ光・光コラボ系回線などは基本的に日本全国がエリア内となっています。
ただしケーブルテレビや電力会社が提供する光回線などは、特定の地方・県・地域でしか申し込めないこともしばしばあるのでご注意ください。
固定回線は自宅のみ・WiMAXはモバイルルーターなら外でも使える
固定回線は自宅までケーブルが引かれるしくみで、接続したWi-Fiルーターの電波が届く範囲でのみ利用できます。
Wi-Fiルーターは室内であれば電波が届きますが、屋外の広い範囲に電波を飛ばすことはできないので、固定回線は自宅専用です。
WiMAXならモバイル回線を使っているので、モバイルルーターで契約すればエリア内なら学校や会社、移動中の電車やバスの中でも使えます。
ただしWiMAXのホームルーターはコンセント接続必須なので、自宅でしか使えません。
固定回線は建物・地域単位で見るとエリア外なことも
固定回線には日本全国に対応しているものもたくさんありますが、建物や地域によっては申し込めないケースもしばしばあります。

固定回線を申し込む際は、必ずエリア確認を公式サイト等で行うようにしましょう。
WiMAXは屋内での通信がやや苦手
WiMAXはルーターを入手すれば、モバイルルーターかつエリア内であればどこでも利用できます。
しかしWiMAXは電波を使ったモバイル回線サービスということもあり、屋内の壁や障害物が多い場所などでは電波が弱くなって通信が不安定になってしまうこともあります。
ルーターから離れた場所で使う時も、接続が不安定になってしまうケースがしばしばあります。
WiMAXを屋内でしか使わないのであればホームルーターを使えば、建物の広い範囲に電波を飛ばせますよ。
ルーターは設置場所にも注意、しっかり調整してできるだけ電波をしっかり拾える場所で使いましょう。
WiMAXと固定回線の、開通工事・待ち時間・初期費用の違い
WiMAXと固定回線では、申込みにおける様々なしくみがことなっています。
WiMAXと固定回線の、申込みにおけるしくみ・費用の違い | ||
WiMAX(UQ WiMAX) | 固定回線(auひかり) | |
開通工事 | 不要 | 必要 |
申込みから利用開始までの日数 | 2~3日 | 戸建住宅1~2ヶ月、マンション2週間 |
初期費用 | 3,300円+ルーター未所有時は端末代21,780円 | 戸建住宅44,550円(新規登録料3,300円+工事費41,250円)/マンション36,300円(新規登録料3,300円+工事費33,000円) |
WiMAXは開通工事が不要、自宅にルーターが届けばあとは電源を入れるだけで利用を開始できますよ。

固定回線はまず開通工事を行って、ONUやルーター等の機器を接続・必要に応じてルーターの通信設定なども行わなければ利用を開始できません。
開通工事は立ち会いが必須であることも多く、予定を空けておかなければいけないのも難点です。
申込みから利用開始までもWiMAXなら2~3日ととても短いですが、固定回線(auひかり)だと最大で2ヶ月程度かかってしまいます。

初期費用はWiMAXだと3,300円+ルーターの購入代金21,780円で、auひかりのような固定回線だとさらに高い3~4万円といった工事費がかかってしまうこともあります。

出典:UQ WiMAXオンラインショップ(https://shop.uqwimax.jp/shop/cashback/?_ga=2.222247000.1736510155.1651449308-1119977944.1530226551)
ただしUQ WiMAXではキャッシュバックキャンペーンが行われていて、例えば2022年5月4日時点では最大19,799円のキャッシュバックにより初期費用は実質5,281円まで下げられます。
auひかりについては各プロバイダで工事費割引などのキャンペーンを行っていて、例えばau one netで申し込めばマンションは23ヶ月間利用、戸建住宅は月額550円の電話サービス申し込み+35ヶ月利用で工事費を実質0円にできますよ。

WiMAXと固定回線(auひかり)、月額料金はどっちが安い?
UQ WiMAXとauひかりで、月額料金も比較してみました。
WiMAXとauひかりの月額料金比較 | ||
WiMAX(UQ WiMAX) | 固定回線(auひかり) | |
戸建住宅 | 4,950円→25ヶ月間4,268円 | 1年目5,610円、2年目5,500円、3年目~5,390円(ずっとギガ得プラン) |
集合住宅 | 4,455円(マンションギガ) |
月額料金はauひかりのずっとギガ得プラン>UQ WiMAXの通常料金>auひかりのマンションギガ>UQ WiMAXの25ヶ月間の割引料金といった順番の安さでした。
2年間使うのであれば最安はUQ WiMAXとなります。

WiMAXと固定回線(auひかり)、通信速度が速いのはどっち?
WiMAXと固定回線では、通信速度の仕様も異なります。
WiMAXと固定回線の、通信速度の違い | ||
WiMAX(UQ WiMAX) | 固定回線(auひかり) | |
最大速度 | 下り2.7Gbps・上り183Mbps | 上下1Gbps |
通常プラン同士の比較だと下り速度はWiMAXのほうが2倍以上高速、上り速度はauひかりのほうが5倍以上高速でした。

とはいえどちらもあくまで仕様上の最大速度であり、実際のところ固定回線がauひかりのような光回線であれば、WiMAXより固定回線を選んだほうが実用面では圧倒的に高速・快適です。

動画再生やSNS、ネットサーフィンといったライトな用途が中心ならWiMAXを選んでもOKですが、オンラインゲームをする、ライブ配信を毎日のように行う、動画を沢山投稿するなどハードな使い方をする場合は間違いなく光回線の利用がおすすめです。
固定回線なら基本的に厳しい速度制限もない
WiMAXには、「一定期間内に大量の通信をした場合に混雑時速度制限がかかる場合あり」といった内容の速度制限が設定されています。
固定回線だと基本的に速度制限は設定されておらず、auひかりにおいても1日30GB以上のデータ送信を継続的に行っている人が上り速度を制限するといった程度です。
自由に自宅でたくさんインターネットを使いたい場合は、固定回線を選ぶのがおすすめですよ。
WiMAXと固定回線(auひかり)、契約期間・違約金の違い
WiMAXと固定回線では、契約期間や違約金のしくみも異なります。
同じWiMAXや固定回線内でも各社で仕様がまったく違うので、UQ WiMAXとauひかりで契約期間や違約金の違いを比べてみました。
WiMAXと固定回線の、申込みにおけるしくみ・費用の違い | |||
WiMAX(UQ WiMAX) | auひかり・ずっとギガ得プラン | auひかり・マンションギガ | |
契約期間 | なし | 3年間・自動更新 | なし(お得プランAで契約した時は2年間・自動更新) |
違約金 | なし(ルーター分割購入時のみ残債は引き続き支払いが必要) | 16,500円+撤去工事費28,800円 | なし(お得プランAのみ7,700円) |
UQ WiMAXなら契約期間がなく、いつでも無料で解約できます。
ただしルーターを分割購入している場合は、しっかり完済まで支払いが必要なことにご注意ください。
auひかりは戸建住宅のずっとギガ得プランだと3年契約・自動更新で、契約満了当月~翌々月以外はもれなく16,500円の違約金がかかります。
さらにauひかりは、戸建住宅だと解約時に撤去工事費28,800円がもれなく発生するので、最大で45,300円もの解約費用がかかってしまいます。
auひかりの集合住宅プランは基本的に契約期間も違約金もなしですが、自宅の水回りや鍵などのサポートを受けられる「おうちトラブルサポート」が含まれるお得プランAで契約した場合は2年契約・更新月以外のタイミングだと7,700円の違約金がかかります。
契約期間や違約金については、WiMAXのほうが手軽な仕様ですね。
WiMAXと固定回線、それぞれどんな人におすすめ?
最後に、WiMAXと固定回線はそれぞれどんな人におすすめかをまとめました。

WiMAXは外でも使う人や開通工事の手間をかけたくない人におすすめ
WiMAXはルーターが届けばすぐに使い始められるので、主に開通工事の手間をかけず手軽に使い始めたい人におすすめです。
モバイルルーターなら外でも使えるので、自宅にいる時間が少ない人にもWiMAXがおすすめですよ。
またWiMAXなら引越し先でもエリア内ならすぐ使えるので、引っ越しや出張などが多い方にも最適です。
万が一引越し先がエリア外だったとしても、UQ WiMAXなら違約金がかからないので手軽に利用をストップできますよ。
固定回線は自宅で安定した高速通信を自由に行い続けたい人におすすめ
固定回線は、自宅以外でインターネットを使う予定がなく、自宅で徹底的に快適なインターネット環境を使いたい方におすすめです。
固定回線は開通工事や解約時の撤去工事などで手間・時間がかかってしまいますが、その分朝から晩まで非常に安定した通信を行えます。
速度制限を期にする必要も、ほとんどの場合ありません。
とにかく最上級のネット環境を整え、オンラインゲームや動画の投稿などプロ向けの用途も快適にこなしたい方には光回線のような固定回線がおすすめですよ。
UQWiMAX公式サイトまとめ
今回は、WiMAXと固定回線の比較を行いました。
ポイント
- UQ WiMAXは自宅で通信できるホームルーターと、外出先でも使えるモバイルルーターで展開中
- WiMAXのメリットはルーターが届けばすぐに使い始められること、料金も戸建住宅の固定回線よりは基本的に安い
- UQ WiMAXなら契約期間の縛りがなく、いつでも違約金不要で解約できる
- 固定回線のメリットは、通信速度が高速で安定していること
WiMAX・固定回線ともにメリットもあればデメリットもあるので、絶対にどちらかがおすすめ!ということはありません。
今回の解説を参考に、自分のライフスタイルに合うインターネット回線を申し込んでみてくださいね。