格安SIMって、よく分からないことが多いですよね。
特に初心者の方は「電話番号そのまま乗り換えられるの…?」と疑問を抱いている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、携帯会社を格安SIMに乗り換えても、今使っている番号をそのまま引き継ぐことが可能です。
ただし番号の引き継ぎをするには、MNPという手続きをしなければいけません。
ということでこの記事では、携帯電話番号の引き継ぎ方法や注意点を解説します。
この記事さえ読めば
- 電話番号の引き継ぎ方
- 電話番号引き継ぎの際の注意点
- 空白時間について
- 新しい番号が欲しい場合の対処法
の全てが格安SIM初心者の方でもしっかり分かる構成になっています。
目次
結論:格安SIMにしても電話番号は今使っているものをそのまま使える!新しい番号がよければそれもOK!
格安SIMへ乗り換える際は、現在使っている電話番号をそのまま引き継ぐことが可能です。
番号が変わってしまうと、家族や友達はもちろん、役所や銀行、職場など一斉に連絡・手続きをしなければいけないので大変ですよね。
格安SIMでも、現在お使いの電話番号をしっかり引き継ぐことが可能です。
もちろん変更を周囲に伝えたり、諸々の変更手続きをする手間も生じません。
なお今まで使っていたキャリアのメールアドレスを使い続けたい場合は、キャリアのオプションを申し込めば対応できますよ。
そして電話番号を変えたい場合は、普通に新規契約をすれば新しい電話番号にすることも可能です。
迷惑電話がいっぱいくるなど、電話番号をむしろ引き継ぎたくない場合などは、新規契約を選んでみてください。
ただし、格安SIM各社では電話番号そのままでの乗り換えを条件に端末の割引やポイント還元などを盛んに行っています。
電話番号を引き継がない場合は、豪華な割引・還元特典などを受けられずちょっと損になってしまう可能性があることにご注意ください。
電話番号を引き継ぎたい場合は「MNP」と呼ばれるシステムを使おう!
電話番号を引き継ぐためには、「MNP」と呼ばれる手続きをする必要があります。
横文字で早速難しく聞こえるかもしれませんが、MNPとは電話番号の引き継ぎの為の手続きです。
- 乗り換え前の携帯会社で、MNP予約番号を発行する
- 乗り換え先の格安SIMなどで、番号を伝える(Web上での申し込みでは、指定のフォームへ入力すればOK)
以上の手順を進めれば、番号を乗り換え先でも継続利用できます。
MNPは、MNP予約番号を乗り換え前の携帯会社から取得するだけでOK
MNPの仕組みを利用するには「MNP予約番号」と呼ばれる特別な番号を乗り換え前に取得する必要があります。
MNP予約番号の取得方法は携帯会社ごとに異なっていますが、どの会社も無料で取得することが可能です。
MNP予約番号の発行方法 | |
携帯会社 | 方法 |
ドコモ | 「ドコモオンライン手続き」から「携帯電話番号ポータビリティ予約」をする、または151への発信(受付時間9時~20時)、ドコモショップでの受付 |
au | 「My au」から「MNPご予約」、または0077-75470へ発信(受付時間9時~20時)またはauショップでの受付 |
ソフトバンク | 「My SoftBank」から、または5533へ発信(受付時間9時~20時)またはソフトバンクショップでの受付 |
各社オンライン、もしくは指定の窓口への電話や店頭ですぐに番号を発行できます。
発行自体はとても簡単で、所要時間は5分程度です。
現在大手携帯会社ではなく、すでに格安SIMを利用している方は、格安SIMごとにMNP予約番号の発行方法が異なるのでご注意ください。(Web、電話など)
また、MNP予約番号の取得はあくまで「乗り換えの予約」ですので、取得=解約ではありません。
MNP予約番号を取得し、格安SIMを申し込み、格安SIMが手元に届いて実際に使えるようになった時点で現在契約している携帯会社は解約となります。
MNP予約番号は、発行から15日で失効する
MNP予約番号は、発行してから15日経つと使えなくなります。
使えなくなること自体に問題はありませんが、MNP予約番号が使えなくなってしまったら、MNP出来なくなりますので再度発行し直しましょう。
なお、格安SIMをインターネットで契約する場合、乗り換え先によってはMNP予約番号の有効期限が「10日以上残っている」など指定されているケースもあります。
乗り換えの意志があるのであれば、取得したらそのまま格安SIMの申し込みに進むのが理想です。
現在は各社ともMNP転出手数料は無料。その他解約金にも注意!
以前は各社MNP転出手数料というものがかかりましたが、現在は無料となっております。
ただし、乗り換えの際は、状況に応じて以下のような費用も発生するのでご注意ください。
- 契約解除料(大手キャリアは基本的に古いプランも含めて撤廃済み、一部の格安SIMで発生)
- 携帯電話本体の残債(分割購入をしている場合は乗り換え後もそのまま支払い続けることになる)
↑の料金は全ての方に発生するものではありませんが、最大で数万円単位の高額になってしまうこともあります。
MNP予約番号取得時に「乗り換えることでとの程度の手数料が発生するのか」を確認しておきましょう。
ただし!データSIMへ電話番号を引き継ぐことは不可!
格安SIMで契約するのが「データSIM」や「SMS付きデータSIM」の場合は、電話番号を引き継ぐことはできません。
電話番号の引き継ぎに対応するのは、音声通話対応SIM同士での乗り換えに限られます。
ほとんどの格安SIMは即日MNPに対応しているので、スマホが使えない時間帯もほとんどない!
楽天モバイルやIIJmioなど、格安SIMの多くは即日MNP対応です。
昔は、格安SIMへ乗り換える際、格安SIM側が番号を新しいSIMカードへ移す「開通手続き」を行うために乗り換え前のSIMカードで通信・通話が数日間できなくなる「不通期間」がありました。
また、楽天モバイルやワイモバイルなど、お店で乗り換えて続きができる格安SIMも増えました。
いずれの場合も、即日MNPならスマホが使えない時間帯は數十分〜数時間程度に収まるので、スマホが使えないトラブルはほとんどないと考えて問題ないでしょう。
なお、ご自身で開通手続きを行わないでいると、最終的にMNP予約番号の期限切れに合わせて格安SIM側が切り替え手続きを行います
この場合は「不通期間」は数十分〜1時間程度です。
格安SIMで電話番号を維持する場合の注意点
格安SIMへ乗り換えるときに電話番号を維持したい場合は、次の4つの点に注意が必要です。
- MNP予約番号を取得する手間がかかる
- MNP予約番号の有効期限は15日間しかない
- キャリアメールは引き継げない
- 現在のスマホ端末が利用できない場合がある
MNP予約番号を取得する手間がかかる
格安SIMへ電話番号を引き継ぐときは、現在契約しているキャリアで「MNP転出」のためのMNP予約番号発行手続きを行う必要があります。
MNP予約番号の取得自体は無料で行えますが、Webサイトなどから手続きする手間がかかるのは少し面倒かもしれません。
MNP予約番号の有効期限は15日間しかない
前述もしましたが、MNP予約番号には15日間の有効期限があります。
番号を取得してから新しい格安SIMに回線を切り替えるまでの手続きを15日間で終わらせなければいけませんが、オンライン契約では各社によって申込時に必要な有効期限日数が設けられています。
例えばワイモバイルの場合、申込時点で有効期限が10日間以上残っている必要があります。
有効期限まで残り9日以内の場合は申込が出来ず、再度MNP予約番号の取得が必要です。
15日間あるからといって、有効期限ギリギリで申込をしてもオンラインだとキャンセルになる危険性があるので注意してくださいね。
ただし実店舗で申込をされる場合は別で、15日間の期限内であればいつでも申込が出来ます。
格安SIMの場合は実店舗が無くオンライン申込がほとんどとなりますので、取得後はできるだけ早く新しい格安SIMを契約しましょう。
各社の必要有効期限一覧はこちら!
キャリアメールは引き継げない→2022年以降は有料で引き継ぎ可能!
ワイモバイルやUQモバイルのようなごく一部の事業者を除き、格安SIMではキャリアメールを使用できません。
現在キャリアで使用しているメールアドレスは、MNP転出で回線を切り替えたときに基本的に使えなくなるため注意が必要です。
一応、月額330円の有料オプションを契約すればキャリアメールを使い続けられますが、有料なのはちょっと悩ましいですよね。
格安SIMへ乗り換える場合は、GmailやYahoo!メールのようなフリーメールサービスを導入しつつ、友達や家族との連絡ではLINEのようなメッセージアプリを活用するのがおすすめです。
現在のスマホ端末が利用できない場合がある
現在のキャリア回線と乗り換え先で使用している回線が異なる場合は、多くの場合端末をそのまま継続利用できません。
端末に「SIMロック」がかかっていて、他のキャリアの回線を使えないように制限されているからです。(ただしiPhone 13シリーズや2021年10月以降発売の機種なら、基本的にSIMロックはかかっていません)
乗り換え前に、端末のSIMロックを解除しておきましょう。
SIMロックの解除手続きは、キャリアのマイページから行うと無料かつどこでもすぐ手続きできるので便利です。(ちなみに解約後でも手続きは可能)
ただし、現在の端末自体が乗り換え先の格安SIMに対応していない場合は、SIMロックを解除したとしてもうまく使えないのでご注意ください。
iPhoneなら基本的に問題ないのですが、Androidだと「ドコモのスマホをauやソフトバンク回線で使うと電波が弱い」などの問題が起こるケースがあります。
新しい番号がよければ「新規申し込み」をすればOK
格安SIMへの乗り換えを機に新しい番号を取得場合は、MNP転出でなく新規契約の申し込みをしましょう。
新規申し込みでは、無料で新しい電話番号が発行されます。
初めてスマホを契約する方はもちろん、迷惑電話やスパムSMSなどを頻繁に送られてきて困っている方も、新規契約を選べばこれまでの電話番号を継続せずに新しい電話番号を取得することが可能です。
新規契約の場合は、MNP予約番号を取得する必要はありません。
単純に契約したい格安SIMの申し込みをすればOKです。
ただし、MNPでの乗り換えの場合、新しい携帯会社が使えるようになったタイミングで元々の携帯会社(転出元)は自動解約となりますが、新しい電話番号で契約する「新規契約」の場合は別途使わなくなる旧回線の解約手続きが必要ですので、その点は念頭に置いておいてくださいね。
【注意】新規契約時の電話番号は選べないことがほとんど!
格安SIMで新規契約する際に新しく発行される電話番号は、基本的に選べません。
私はこれまで実際に、IIJmioやワイモバイルなど様々な格安SIMを契約しましたが、複数の選択肢から選べたのはワイモバイルを店頭で契約した時くらいでした。
ドコモなどの大手携帯会社では番号をある程度選べますが、格安SIMでは「070」などから始まる番号が自動的に発番されることがほとんどです。
格安SIMで取得した電話番号は、他の携帯会社(キャリア含む)に引き継ぐことも可能!
格安SIMで取得した電話番号であっても、ドコモなどの大手携帯会社や楽天モバイルなどの格安SIMへ自由に引き継ぐことが可能です。
私も実際にOCNモバイルONEからドコモへ乗り換えたことがありますが、OCNモバイルONEの番号はそのままドコモでも使えました。
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契約途中の電話番号変更はできないので注意(ワイモバイル除く)
格安SIMでは、一度契約したら電話番号を途中で変えることはできません。
現在の電話番号を引き続くか新規契約するかどうかは、慎重に検討することをおすすめします。
ただし、ワイモバイルは電話番号を途中で変更できる、数少ない格安SIMのひとつです。
そのため、途中で電話番号を変える可能性があるのなら、ワイモバイルを乗り換え先として検討してみる方が良いでしょう。
まとめ
今回は、格安SIMへ電話番号をそのままで乗り換える方法や注意点、新しい番号を発行するメリット・デメリットなどを開設しました。
ポイント
- 格安SIMへ番号を引き継ぐには、MNPを利用する必要がある
- MNPは、現在契約している携帯会社でMNP予約番号を発行して、乗り換え時に提示・入力すればOK
- MNPする際は、MNP転出手数料や携帯会社解約の各種料金がかかる
- 新規契約を選べば、電話番号を新しく発行することが可能
- 格安SIM新規契約時に発行される番号は、基本的に選べない
- 格安SIMで取得した電話番号は、他社へも引き継げる
格安SIMへ乗り換える場合も、MNPで乗り換えれば現在お使いの電話番号をそのまま引き継ぐことが可能です。
「乗り換えで電話番号が変わってしまったら面倒…」と心配する必要はありません。
必要に応じて格安SIMで新しい電話番号を発行してもらうことも可能なので、ご安心ください。
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