

スマホの契約ってややこしいですよね。専門用語もたくさん出てくるし、「調べれば調べるほど、分からなくなってしまった」という方も多いのではないでしょうか。
ということで、この記事では、そんなお悩みを少しでも解決するために音声通話SIMとデータSIMについてご紹介したいと思います。
この記事を読めば、音声通話SIMとデータSIMの違いから、注意点、「こんな人にはこっちのSIMカードがおすすめ」まで全て分かる構成になっています。
格安SIMではよく目にする言葉ですから、しっかりと確認しておきましょう!
目次
ずばり!音声通話SIMとは?
では早速、音声通話SIMとは一体なんなのかを確認しましょう!
音声通話SIM=電話番号での通話ができるSIMカード
まず、結論から言うと、音声通話SIMとは電話番号での通話とデータ通信ができるSIMカードです。
言い換えると、090、080、070の通話機能を持った電話番号があるSIMカードになります。もちろんデータ通信も可能です。
現在ドコモ、au、SoftBankなどの大手携帯会社でスマホを契約している人は、ほとんどこの音声通話SIMを使っていますし、格安SIMを利用している方でもメインスマホは音声通話SIMで契約をしていることでしょう。
また、他社から電話番号そのままで乗り換えたい(MNPする)場合は、音声通話SIMでの契約が必須となります。


音声通話SIMと同じ意味の言葉
まず、音声通話SIMと類似している言葉を確認しておきましょう。
格安SIMによって様々な呼び方がありますが、全て同じ意味ですから、それらを先にチェックしたいと思います。
音声通話SIMと同意語
- 音声通話SIM(LINEモバイル)
- 通話SIM(楽天モバイル)
- デュアルタイプ(mineo)
- 音声通話機能付きSIM(IIJmio)
- 音声対応SIMカード(OCNモバイルONE)
- 音声USIM(Y!mobile)
- 音声通話プラン(UQモバイル)
- 音声通話(BIGLOBE SIM)
このリストの中に、あなたが検討している格安SIM事業者がなくても、「通話」「音声」というキーワードが含まれたSIMカードは、このグループのものだと理解していただければ大丈夫です。

ずばり!データSIMとは?
次に、データSIMを解説していきます。
データSIM=データ通信専用のSIMカード
データSIMとは、先ほどの音声通話SIMとは異なり電話番号での通話機能をもたないSIMカードになります。
つまり、データ通信専用のSIMカードです。
このSIMカードはスマホを2台持っている方が2台目用として契約したり、iPadなどのタブレット用に契約することが多いですね。
なお、電話番号での通話ができないと言っても、LINE無料通話・Skype・FaceTimeを始めとするインターネットを使った通話ならすることが可能です。
またLINEモバイルでは2020年2月19日以降、通常のデータSIMを契約できなくなりました。
データSIMの中にはデータSIM(SMS付き)もある!
データSIMの中にはデータSIM(SMS付き)と呼ばれるSIMカードがあります。
こちらは名前の通り、データ通信とSMS(ショートメール)ができるSIMカードです。
SMS(ショートメール)は主に、サービスやアプリに登録する時の「2段階認証」に使われます。「2段階認証」とはログインIDとパスワード入力後に、認証コードを入力するセキュリティシステムです。認証コードはSMSを使ってスマホに送信されることが多く、SMS機能を持たないデータSIMだと、認証コードを受け取ることができません。
結果、サービスに登録できなかったり、他の方法を模索したりと手間がかかることが多いのです。例えば、今や日本人の2人に1人が使っていると言われるメッセージアプリLINEも、新規登録の際に通常SMSでの認証を行います。SMS機能を持たない場合は、Facebookで認証をする必要があり少々手間がかかってしまうのです。

データSIMと同じ意味の言葉
続いては、データSIMと同じ意味の言葉をみていきたいと思います。
データSIM同意語
- データSIM(LINEモバイル)
- 050データSIM(楽天モバイル)
- シングルタイプ(mineo)
- データ通信専用SIM(IIJmio・OCNモバイルONE)
- データSIMプラン(Y!mobile)
- データ高速プラン(UQモバイル)
- データ通信(BIGLOBE SIM)
先ほどと同様、このリストに今あなたが検討している格安SIMがなくても、「データ」というキーワードが含まれていれば同じものを指すと理解していただいて大丈夫ですよ。
データSIMと音声SIMの違い
それではデータSIMと音声SIMは何が違うのでしょうか?両者の違いは、以下のように利用できるサービスの違いにあります。
データ SIM(SMS付き) | 音声通話SIM | |
SMSの送受信 | ○ | ○ |
音声通話 | × | ○ |
データSIMとはデータ通信専用のSIMカードのことで、データ通信によってインターネットやアプリへ接続することができます。
しかし「090」などの電話番号から発信する音声通話はできません。
そのため、通話の際はLINEやSkypeといったアプリでの通話サービスを使用することとなります。
ただし、TwitterやFacebookなどで必要なSMS認証は利用可能ですが、SMS送信料が別途かかるので注意が必要です。
一方音声通話SIMとは、データ通信と電話機能の両方が利用できるSIMカードで、電話番号が登録されています。
そのためデータ通信に加えて「090」などの電話番号から発信する音声通話の利用が可能です。
もちろんTwitterやFacebookなどで必要なSMS認証は利用可能ですが、SMS送信料と通話料は別途かかります。
どんな人には音声通話SIMがオススメ?
音声通話SIMとデータSIMの概要がわかったところで、「こんな人には音声通話SIMがオススメ!」を紹介していきたいと思います。
他社から電話番号そのままで乗り換える人には音声通話SIM!
先ほども軽く触れましたが、携帯会社を電話番号そのままで乗り換えたい場合は、音声通話SIMの契約が必須となります。
音声通話SIM以外(データSIM)を契約してしまうと、今まで使っていた電話番号が消滅してしまいますので要注意です。「間違えてデータSIMを契約してしまったから、音声通話SIMに戻したい!」となっても、その時点で転出元の携帯会社の解約が成立している場合、電話番号が消滅してしまっています。
乗り換えの際には、十分注意しましょう。
新規で電話番号を作りたい人は音声通話SIM!
また、新しく電話番号を作ってスマホの契約を始めたい人も音声通話SIMの契約が必要です。
その場合、090、080、070のいずれかの番号が割り当てられます。

どんな人にはデータSIMがオススメ?
次は「データSIMの契約がオススメな人」のご紹介です。
なお前提としてLINEモバイルではSMS付きのデータSIMのみ契約可能、SMSなしのデータSIMは契約できません。
タブレット用にはデータSIM
そもそも音声通話機能を持たないタブレットの契約には、データSIMが必要でしょう。
また、タブレットの場合は、スマホとはSIMカードのサイズが異なる場合がありますので、事前に確認が必要ですね。
2台目用にはデータSIM
すでにメインで使っているスマホは持っていて、2台目の契約を検討している方にはデータSIMがいいかもしれません。
電話番号は、ほとんどの方が1つ持っていれば十分でしょうから、2台目はデータSIMの契約で十分かと思います。

スマホデビューにはデータSIM
これからスマホデビューをする方は、データSIMから初めてみるのもありかと思います。
後ほど詳しく説明しますが、データSIMには年間契約や最低利用期間がない場合がほとんどです。

海外からの旅行者・留学生にはデータSIM
また、データSIMは海外からの旅行者や留学生にはもってこいかと思います。
先ほども触れましたが、データSIMには年間契約や最低利用期間がなく、いつでも手数料0円で解約できる場合がほとんどです。これなら日本での滞在期間は数ヶ月という方でも、余計なお金を払うことなく契約できますし、知らない土地にいるときにインターネットが使えるのはとっても便利ですよね。

ちなみに、LINEモバイルでは、以下の条件を満たす在留カードの提出が必須となっています。(日本国運転免許証なども可)

出典:LINEモバイル公式サイト(https://mobile.line.me/support/document/)
在留カードが必要となると旅行中の方の契約は難しいかもしれませんが、留学生の方にはぴったりそうですね。

音声通話SIMの注意点2つ!
ここで、音声通話SIMの注意点を確認してみましょう。
- 毎月の料金がデータSIMより高い
- 年間契約や最低利用期間がある傾向にある(LINEモバイルはなし)
毎月の料金がデータSIMより高い
まず基本的なところになりますが、電話番号での通話機能が付いている分、毎月の料金がデータSIMより高くなります。これはどの格安SIM会社でも言えることです。
例えば、LINEモバイルの一番人気の3GBプランでは、
データ量 | 音声通話SIM | データSIM |
500MB | 1,100円 | 600円 |
3GB | 1,480円 | 980円 |
6GB | 2,200円 | 1,700円 |
12GB | 3,200円 | 2,700円 |
データSIMが月額980円に対して、音声通話SIMが月額1,480円と毎月500円高いことが分かりますね。また、この500円には通話料は含まれませんから、通話した分だけの通話料も発生します。
「とにかく毎月のスマホ代を安くしたい」という方は、電話番号はなくなってしまいますが、データSIMの契約にしても良いかもしれませんね。

LINEモバイルは2021年3月31日をもって新規受付が終了しました。
年間契約や最低利用期間がある(LINEモバイルにはなし!)
音声通話SIMはほとんどの格安SIMで年間契約や最低利用期間があります。
つまり、ある時期の解約、もしくは一定期間利用後の解約でないと解約手数料が発生してしまうのです。
頻繁に携帯会社を乗り換える訳ではない方なら問題ないかもしれませんが、契約期間に縛りがあることは念頭に置いておきましょう。
ちなみに、LINEモバイルの音声通話SIMの最低利用期間はありません。
いつでも解除料が1,000円(税抜)ほど発生しますが、固定なのでわかりやすい仕様です。

データSIMの注意点2つ!
最後にデータSIMの注意点を確認してみましょう。
- データSIMは緊急電話は使えないので注意!
- SMSが付いていないデータSIMは電池の消耗が激しくなる可能性!
データSIMは緊急電話は使えないので注意!
何度かご説明していますが、データSIMは電話番号での通話機能を持たないSIMカードです。そして、「電話番号はなくても、大丈夫!」という方が見落としがちなのが、緊急電話ですね。
電話番号での電話ができない=110番、119番、111番などの緊急電話がかけられないということになります。何か困った時に緊急電話がかけられないというのは意外と大きなデメリットかもしれません。

SMSが付いていないデータSIMは電池の消耗が激しくなる可能性!
SMSが付いていないデータSIMには電池消耗問題があります。
これは、SMSが付いていないデータSIMを使うと、スマホの電池の消耗が早くなるという問題です。
一部の格安スマホでは、SMSが付いていないデータSIMでもセルフスタンバイで電波を探し続けてしまうんですね。その結果、速く電池がなくなってしまうのです。
ただ、正直、この問題は近年の格安スマホではほとんど起きていないと考えて問題ないでしょう。最近のスマホはそのような事態が起きないようにきちんと調整されていることがほとんどですから、そこまで心配する必要はないと思います。

まとめ
いかかでしたか。今回は格安SIMで多く使われる音声通話SIMとデータSIMについてまとめてみました。
今まで大手携帯会社をずっと使ってきた人や、これからスマホデビューをする方にとっては見慣れない言葉が頻繁に出てくる携帯の契約やプランの内容ってすごく難しく感じますよね。
特にそれが格安SIMとなると、「大丈夫なの…?」と不安になってしまいます。でもこうやって1つ1つ丁寧に確認してみると、実はそんなに難しくないんです!そして、この記事があなたの「?」や不安を1つでも解消できていれば幸いです。
なお、当サイトでは、格安SIMのLINEモバイルをたくさんご紹介しています。
LINEモバイルは、格安SIMの中で唯一LINEのID検索が出来たり、カウントフリーがあったりと今大人気の格安SIMなんです。私もLINEモバイルに乗り換えたところスマホ代が毎月2,000円になりました!
ぜひこの機会にLINEモバイルで毎月のスマホ代を節約してみませんか?
LINEモバイルは2021年3月31日をもって新規受付が終了しました。